お知らせ(11.1 更新! NEW!)

ほんのひと月ほど前までの猛暑が嘘のように、季節は大きく進み、これから古都・京都は美しい紅葉の季節を経て、また寒い冬の季節に向かっていきます。この深まる秋からの季節、響き館では、「問いかけ、語りかける絵本」と題して、本の中に、質問・問いかけが含まれている作品や、モノローグの語りで物語が進行する絵本を特集します。これらの素晴らしい作品の多くは、その絵本の世界に引き込まれていくうちに、まるで私達自身に、絵本が直接問いかけ、語りかけてくるかのような感覚を味わうことができます。

 

今回のおすすめ絵本「最初の質問」は、詩人・長田弘氏の代表作である詩と、絵本画家・いせひでこ氏による美しい絵画のコラボレーション。シンプルな言葉で紡がれる一つ一つの質問は、時に優しく、時に鋭く私達の心の奥深くに問いかけてきます。いせ氏の絵は、透明感あふれる美しさに満ち、言葉の意味を深く捉え、新たな作品へと昇華させています。長田氏によると、この詩は、「ことば」と「絵」という二つの楽器が演奏するソナタとして構想されたとのこと。まさにその一つの結晶とも言えるこの絵本は、自分自身はもちろん、大切な人への贈り物にもぴったりな一冊です。

 

どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の中からの「問いかけ」、「語りかけ」の声に耳を傾け、そっと心で対話してみては如何でしょうか。

※7日(木)、8日(金)は展示替えのための休館となります。

台風が過ぎ去って、一気に秋が深まってきました。響き館では、開催中の企画展「絵本に見える家族の風景」がいよいよフィナーレを迎えます。そこで、10月31日(木)~11月4日(月・祝)の会期最後の5日間限定で、お得なブックフェアを開催いたします。

期間中、
絵本を1冊ご購入の方      ・・・「響き館珈琲」または「ロンネフェルト紅茶」を半額250円
絵本を2冊以上ご購入の方・・・「響き館珈琲」または「ロンネフェルト紅茶」を無料
にてご提供させていただきます。
(他の割引きサービスとの併用はできません。また「絵本便」は対象外とさせていただきます。)

企画展特選の「マールとおばあちゃん」(ブロンズ新社)をはじめ、響き館目線で選んだ絵本のセレクション。深まる秋の季節に、温かい珈琲、紅茶を飲みながら、自分への、あるいは大切な方へのプレゼントにゆっくりと絵本を選んでいただければ幸いです。皆様のお越しをお待ちしております。

今月発行のフリーペーパー「ことり会だより vol.5」の中の、「京都の個性的な書店特集」の中で、響き館を紹介してくださいました。フリーペーパーと言っても、よく街で見かけるフリーペーパーとはまったく異なり、心のこもった文章と、温もりたっぷりの手描きイラスト、そして一冊ずつ本の形に手折りされた、作り手の愛情に溢れた小さな冊子です。「ことり会」を主催するのは、ライターの小春さんと椿屋さん、そしてイラストレーターの辻ヒロミさん--京都を愛するフリーランスの女性三人組です。

 

ことり会について、詳しくはHPをご覧ください。 http://kotorikai.com/

 

「ことり会だより vol.5」は、響き館店頭にも設置させていただいております。是非手にとってご覧ください。

連日の真夏の猛暑がようやく一息ついて、季節は少しずつ前へ進もうとしています。この秋の始まりの季節、響き館では、31日(土)より、「絵本に見える家族の風景」と題して、家族をテーマにした絵本を特集いたします。元々「大人が子ども達に読んであげる」という性格上、家族をテーマにすることの多い絵本ですが、今回選りすぐられた国内外の作品には、実に多様で、味わいに富んだ家族の風景が描かれています。それは、私達読者が、改めて自分の家族を見つめ直す、よいきっかけとなるかも知れません。

 

今回のおすすめ絵本「マールとおばあちゃん」(ブロンズ新社 館内にて販売中)は、明るく天真爛漫な女の子マールとおばあちゃんとの間の深い心の絆を描いたベルギーの絵本。大好きだったおばあちゃんはある日突然倒れて、言葉を失ってしまいます…。改めて人の可能性を信じさせてくれる、愛情に溢れた物語はもちろん、特筆すべきは、本作で初めて日本に紹介される、K.ヴェルメールの描く絵画の美しさ。エッチングや木版画、コラージュなどの混合技法で描かれた独自のイラストレーションは、まるで美しい絵巻物のよう。紙の質感、手触りにまでこだわった装丁も素敵な、まさに宝物といえる一冊です。(今回、当絵本をお買い上げの方には、ヴェルメールの美しいイラストによるオリジナル・メッセージカードをプレゼントいたします。※先着順、数に限りあり

 

どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の中に見える様々な「家族の風景」に、それぞれの想いを重ねてみては如何でしょうか。

 

※29日(木)30(金)は展示替えのため、休館いたします。

                     

11日(日)午後、夏のコンサート企画として、「ケルトの森のハープリサイタル」を開催しました。当日の京都の最高気温は39度、「京都の夏は暑い」とは言え、まさに今年一番の暑さとなりました。出演は、アイリッシュ音楽のデュオ「生梅」のハープ奏者、梅田千晶さん。響き館では、2度にわたり、「生梅」として出演、イーリアンパイプス&ホイッスル担当の中原直生さんとともに、アイルランド、ケルトの素晴らしい楽曲を楽しませてくれましたが、今回はハープソロのリサイタルということで、また新たな魅力を発揮してくださいました。得意とされているアイリッシュ、スウェディッシュの伝統音楽はもちろん、クラシック~現代、ポピュラー曲、日本の曲まで、その多彩なレパートリーを、興味深い解説とともに楽しませてくださいました。また今回は、ケルトの森にちなんで、森の映像や環境音(鳥のさえずり)とのコラボという、新しい試みも取り入れてみました。それにしても、特にこのアイリッシュハープの音色は、響き館のこの空間によく似合います。途中で説明してくださったのですが、このような無垢材の床や壁、天井の空間では、空間全体が共鳴箱になって、まるで大きな楽器に包まれているように感じるのだそうです。その説明通り、本当にこの猛暑を一時忘れて、心地よい音楽の風に心和まされる・・・そんな素敵な一日となりました。この秋に、スウェーデンへ移住されることになった梅田さんですが、まさにケルト音楽の本場での益々のご活躍が楽しみです。ご多忙の中、このコンサートために熱心に準備をしてくださった梅田さん、そしてまたこの夏一番の猛暑の中、遠く会場まで足を運んでくださり、この温かいひとときを共有してくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。

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2024.11.23 Saturday