お知らせ(3.12 更新! NEW!)

 

日差しも暖かな初夏の週末、5月16日(土)に、開催中の絵本「ことり」原画展にちなんで、作者の南塚直子さん(絵本作家、銅版画家)をお迎えして、お話会(ギャラリートーク)を開催いたします。

 

絵本「ことり」は、昨年惜しまれつつ亡くなった詩人まど・みちおさんの珠玉の詩に、南塚さんが美しい銅板画をつけられた絵本。当日は朗読と映像・音楽による作品紹介の後、南塚さんが、この作品に込めた想いや製作過程での苦労、まどさんとの思い出などを語ってくださいます。また絵本作家としての長く豊富なキャリアから、ハンガリー留学時代を含むこれまでの創作や作品を振り返りながら、改めて銅版画の魅力や、現在新しく挑戦されている陶板の世界やこれからの夢など、貴重なお話がうかがえる予定です。

 

1時間のお話の後は、美味しい飲み物とお菓子をいただきながら、原画や絵本を鑑賞したり、南塚さんと直接お話を楽しんでいただいたり、ゆったり温かなティータイムを過ごしていただけます。また当日南塚さんの絵本をご購入の方には、ご本人からサインやイラストを入れていただける予定です。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

 

只今先着順にて、ご予約を受付中です。内容詳細やお申し込み方法は、「イベント」ページをご覧ください。

 

(注)画像は、絵本「ことり」 (まど・みちお/詩 南塚直子/絵 小峰書店2009)より、「ねむり」 

温かな日差しと新緑が心地よい、春の季節、開館5周年を迎える響き館は、記念企画展として、4月18日(土)~6月15日(月)の期間、絵本「ことり」南塚直子・原画展を開催いたします。絵本「ことり」は、昨年惜しまれつつも104歳で亡くなられた詩人まど・みちおさんの100歳を記念して出された詩のえほん。常に小さな生命(いのち)を見つめ、そこに敬愛の情を惜しみなく注いだ氏の、珠玉の11篇の詩に、南塚直子さんが手がけた精緻で美しい銅版画が添えられています。まどさんと南塚さんの共作による、詩集絵本シリーズは本作が4作目。ことばと絵が美しく響き合う、味わい深い世界は、シリーズの中でも特に大人の読者の心に響くものとなっています。今回の原画展では、初公開となる、絵本「ことり」の貴重な原画11点と、またそれとは趣きの異なる、南塚直子さんの銅版画作品5点を展示(こちらはご購入も可能です)、その美しさをご堪能していただけます。期間中の絵本展示は、南塚直子さんの手がけた素晴らしい絵本作品はもちろん、「春によみたい絵本」「版画で描き出す絵本の世界」というテーマで特集を組みます。以下の関連イベントとあわせ、心躍る春のひとときを、響き館でゆったりとお過ごしください。

 

※期間中は、特別入館料800円(1ドリンクこみ)となります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

<関連企画・イベント>

1)絵本「ことり」 朗読と映像・音楽によるプロモーションとブックトーク

※プロのナレーション(朗読・福山ひでみ)と映像・音楽、そして簡単な解説で作品の魅力を紹介します。

※時間は毎日随時ですが、混雑状況等により実施できない場合もあります。

 

2)絵本「ことり」 ~南塚直子さんのサイン入り本(数量限定)を販売します。

 

3)南塚直子さんのギャラリートークを開催します。これまでのキャリアを振り返りつつ、創作にかける想いと新たな挑戦、まどさんとの思い出、作品誕生の背景など、貴重なお話をうかがう予定です。開催日、内容詳細、お申し込み方法などは、後日あらためてお知らせします。

 

4)南塚直子さんの美しい銅版画作品の展示・販売をおこないます。空間に優しく温かい彩りを添える作品ばかりです。ご自宅用や、プレゼントにもどうぞご検討ください。

 

<南塚直子・プロフィール>

和歌山県に生まれる。津田塾大学卒業後、ハンガリー国立美術大学で油絵と銅版画を学ぶ。絵本に『やさしいたんぽぽ』『うさぎのくれたバレエシューズ』『エッフェルとうのあしあと』『たんぽぽヘリコプター』『海うさぎのきた日』(小峰書店)、『青い花』(岩崎書店)などがあり、画文集に『ブタペストの夢電車』(小峰書店)がある。『うさぎ屋のひみつ』(岩崎書店)で赤い鳥さし絵賞、『キリンさん』(小峰書店)で第4回日本絵本賞を受賞する。現在、京都にて陶板を学ぶ。(小峰書店HPより転載・加筆)

 

注)画像出展 絵本「ことり」~「りんご」(まど・みちお/詩 南塚直子/絵 小峰書店刊 2009)

2015年最初のイベントは、昨春に続いて高野陽子さんをお迎えし、ライアーと三線の弾き語りで、ケルトの歌と、沖縄の島唄を楽しんでいただきました。開催中の企画展「エロール・ル・カインと物語絵本の世界」からの絵本紹介に続き、最初の曲目は有名な「サリー・ガーデン」。ライアーの優しい音色とともに、高野さんの美しく語りかけるような歌声で、物語の余韻をそっと引き継ぐようにコンサートがスタートしました。ライアーの音色は、響き館では何度目かになりますが、このドイツ生まれの言わば「西洋の竪琴」とも言える楽器の奏でる音楽は、ハープとはまた異なる、繊細で心に優しい、独特の心地よさと味わいがあります。高野さんの時に伸びやかで、時に繊細に歌うケルトの歌の旋律との相性もとてもよいものでした。「サイレント・オ・モイル」や「シューラ・ルン」など、ケルトの伝統音楽を楽しんだ後は、スライドを交えた高野さんのMCで、アイルランドの人々や文化の話を楽しませていただきました。初めてアイルランドを訪れた時の思い出を生き生きと語られるのを聴きながら、改めて歌のルーツを知り、また高野さんの歌への深い想いに触れる貴重な機会になりました。ケルトのお話の後、コンサートはいよいよ終盤へ。「どこかアイルランドと似ているところが多い」とおっしゃる沖縄のお話とともに、響き館では初めてとなる三線の音色が奏でられます。どこか懐かしく、また温かい調べとともに、「てぃんさぐぬ花」や「安里屋ユンタ」など、沖縄の島唄を伸びやかに歌ってくださいました。約1時間半に渡る盛りだくさんな内容のコンサートでしたが、「さまざまな土地を訪れ、長い時を経て伝わる物語やメッセージを唄い継いでゆきたい」という、高野陽子さんならではの公演となりました。本公演のためにご尽力くださった高野さん、そして当日、お忙しいところ足を運んでくださり、唄と物語に熱心に耳を傾けてくださった、ご来場の皆様、本当にありがとうございました。

 

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