お知らせ(11.1 更新! NEW!)

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2017年早々、嬉しいニュースがありました。台湾の人気作家ジミー・リャオの最高傑作と言われながら、長く邦訳が出なかった、「星空 The Starry Starry Night」の日本語版が遂に刊行されました。2009年に発表後、2011年には映画化もされたこの絵本は、思春期の少女の孤独や不安、憧れ、希望を見事なタッチで描き出した作品です。136ページという、絵本としては長めのストーリーですが、それだけに主人公の心の変遷がとても丁寧に描写されていて、ジミーならではの独創的な色彩と造形による絵画世界も相まって、本当に心に響く絵本となっています。特に物語の中盤を中心に、「絵」だけでストーリーが展開するところは、まさに圧巻です。これまでジミーの絵本は、原書よりも小さな判型で出版されることも多かったのですが、今回の「星空」は、原書にほぼ近いサイズ、しかも印刷の発色もとても良くて、ジミー作品の特に「絵の力」がこれまで以上にダイレクトに伝わってきます。以前読んだインタビューで、ジミーは、自らが描く絵について、「実際に目で見たものでもなく、単に頭で想像したものでもなく、主人公の心が見た風景をそのまま絵にする」という趣旨のことを語っていました。今回の「星空」に描かれた、切なく叙情的な美しさに溢れたシーンの数々は、まさに主人公の女の子の「心が見た風景」なのだと、強く思いました。 

昨春には、絵本「幸せのきっぷ」特別展を開催、これまでもジミーの作品を多く紹介してきた響き館では、この「星空」を一早く入荷、展示販売を始めました。是非、実際の作品を手に取っていただき、この希有の作品の魅力を感じていただけたらと思います。 

 

<作品データ>

「星空 The Starry Starry Night」(ジミー・リャオ/作・絵 天野健太郎/訳 two virgins/刊 税込み2160円)

 

<リンク>

絵本「星空」公式 twitter(出版までの経緯や、制作への想い、エピソードなども綴られています。)

https://twitter.com/jimmy_hoshizora

出版元:トゥーヴァージンズHP

http://www.twovirgins.jp/

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