お知らせ(3.12 更新! NEW!)

まだまだ厳しい寒さが続く中、少しずつ春の気配を感じ始める初春の季節、響き館では、14日(土)より、企画展「絵本がひらく物語のとびら~エロール・ル・カインと物語絵本の世界~」を開催いたします。誰もが子供の頃夢中になった、童話や物語といった「お話」の世界。今回の企画展では、そんな絵本の原点とも言える「物語」に焦点を当て、古今東西の優れた物語絵本を楽しんでいただきます。

 

 特に本企画展では、物語絵本を代表する名作、イギリスの絵本画家エロール・ル・カインの作品にスポットを当てます。シンガポールに生まれた、ル・カインは、グリム童話をはじめとする古典に、西洋と東洋の美を融合させた美しい絵画を描き、47年という短い生涯の閒に、優れた作品をたくさん残しました。「イメージの魔術師」とも称された彼の絵画世界は、まさに繊細にして絢爛、1985年にはケイト・グリーナウェイ賞を受賞しました。企画展おすすめの一冊「まほうつかいのむすめ」は、作者A・バーバーがベトナムから迎えた養女のために書いた、心に響く物語と、最晩年のル・カインによる緻密で完成度の高い様式美が見事に融合した、珠玉の一冊です。

 

 春の足音の近づく季節、物語絵本をゆったり味わいながら、絵本のページをめくる瞬間のワクワクした気持ちを思い起こしてみては如何でしょうか。 

  

 

2月24日(火)~3月1日(日)、絵本作家の南塚直子さんの陶板展が、ギャラリー・マロニエ(京都・河原町四条上がる)にて開催されます。南塚さんは、銅版画を用いて、数々の美しい絵本を出版されてきました。中でも、ロングセラーの「うさぎのくれたバレエシューズ」(安房直子・作)や、「ことり」「キリンさん」をはじめ、まど・みちおさんと作られた4冊の詩の絵本シリーズなど、そのやわらかで美しい色彩の絵に親しんだことのある方は多いのではないでしょうか。そんな南塚さんが、現在、京都嵯峨芸術大学にて陶芸を学ばれ、「陶板」画という新たな美の創作に挑戦されています。今回の個展では、その新しい世界をたっぷり味わえます。皆様、どうぞこの貴重な機会に、是非足をお運びください。

 

会期:2月24日(火)~3月1日(日) 12:00~19:00(最終日は18:00)

 

場所:ギャラリー・マロニエ(河原町四条上がる) 

詳細はHPを参照:http://www.gallery-maronie.com

 

[南塚直子・プロフィール]

和歌山県に生まれる。津田塾大学卒業後、ハンガリー国立美術大学で油絵と銅版画を学ぶ。絵本に『やさしいたんぽぽ』『うさぎのくれたバレエシューズ』『エッフェルとうのあしあと』『たんぽぽヘリコプター』『海うさぎのきた日』(小峰書店)、『青い花』(岩崎書店)などがあり、画文集に『ブタペストの夢電車』(小峰書店)がある。『うさぎ屋のひみつ』(岩崎書店)で赤い鳥さし絵賞、『キリンさん』(小峰書店)で第4回日本絵本賞を受賞する。2013年より、京都嵯峨芸術大学に入学し、陶板を制作する。(以上:小峰書店HPより一部引用。)

 

 

 

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