お知らせ(11.1 更新! NEW!)
夏の企画展「想い出を綴る絵本」が始まりました。
梅雨明けも間近に迫り、京都の暑い夏が迫ってまいりました。今夏の響き館では、「想い出を綴る絵本」と題し、人々の様々な想い出を綴った絵本を特集いたします。忘れることのできない喜びや悲しみ、楽しかった出来事、温かい感情や懐かしい風景、そして大切な人の思い出…。デジタル化が進む現代においても、「絵本」はどこか懐かしい温もりを感じさせてくれるメディアですが、今回選んだ古今東西の作品は、そうした人々の記憶に残る想いを、時には鮮やかに、また時には淡く情緒的に伝えてくれるものばかりです。
今回のおすすめ絵本「水曜日の本屋さん」は、スイスの作家とフランスの絵本画家による作品。一軒の小さな本屋さんを舞台に、ある女の子とおじいさんとの心温まる交流が、シンプルな文体と色彩鮮やかな絵画を通して、静かに、時にドラマティックに描かれます。おじいさんの心の奥に秘められた悲しい記憶と、女の子の純粋な温かさの対比が、読者の心に染み入ります。
どうか、それぞれの絵本を手に取っていただき、それぞれの作品のノスタルジックな世界を通して、懐かしい想い出に心を潤していただければと思います。
「絵本とJazzの調べ~詩と音楽の生まれる瞬間(とき)~」、盛況にて終了いたしました。
昨日、響き館では4回目となる「絵本とJazzの調べ」が開催されました。今回は「詩と音楽の生まれる瞬間(とき)」という副題を添え、一人の詩人に焦点を当てながら、その作品はもちろん、詩という芸術が生み出される瞬間の神秘に、朗読と音楽を通して迫ろうという試みでした。今回の出演は、ジャズボーカリストの樋口みづほさんと、ジャズピアニストの佐藤由行さん。昨年5月の開館1周年記念公演以来の師弟共演となりました。少し難しいテーマではありましたが、樋口さんのよく通る豊かな声の朗読と歌声、時折はさまれるジャズスタンダードの名曲たち、朗読と音楽の絶妙なバランスと、センスのよいピアノの調べによって、詩の世界を堪能することができました。特に、フリーと呼ばれるピアノの即興演奏は、聴き応え十分。その瞬間瞬間の言葉や空気を感じながら、まるで生き物のように変化し、一篇の詩が読まれた後に奏でられる後奏は、言葉の余韻をかみしめるように続きました。お二人のパフォーマンスは、まさに今回のテーマである「詩と音楽の生まれる瞬間」を体験させてくれるものだったと思います。今回も企画段階から入念な準備をして、素晴らしい公演をしてくださった樋口さん、佐藤さん、そして熱心に言葉と音に耳を傾けてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。(今回、ライブ中の撮影ができなかったので、昨年5月の時のお二人の共演の様子を、再UPさせていただきました。)
「絵本とJazz の調べ~詩と音楽の生まれる瞬間(とき)~」を開催します。
6月24日(日)に、開館以来4度目となる、絵本の朗読とジャズのコンサートを開催することになりました。出演は、いつも素晴らしい歌声と朗読で私達を魅了してくださる樋口みづほさんと、ソロやトリオで大活躍中のジャズピアニスト、佐藤由行さん。昨年5月の開館1周年記念コンサートで素晴らしい初共演を果したお2人が、約1年ぶりに来演いたします。
今回は、詩や絵本の朗読と音楽のコラボレーションを通して、詩や音楽の創作の秘密に迫ります。また公演後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。
※10日(日)正午より、先着順にてご予約の受付を開始いたします。内容詳細とご予約方法は、メニューの「イベント」をご覧ください。
「リスベート・ツヴェルガー絵本原画展」が美術館「えき」KYOTO にて開催中です。
オーストリアの絵本作家で、その繊細な表現と美しい色彩が魅力的な、リスベート・ツヴェルガーの絵本原画展が、現在、京都駅・伊勢丹内の美術館「えき」にて開催中です。(~6/17(日)まで。)彼女の素晴らしい作品は、響き館でも、度々取り上げてまいりました。今回の展覧会は、代表作「オズの魔法使い」「賢者のおくりもの」から最新作「ノアの箱舟」まで、150点の原画を見ることができる、またとない機会です。国際アンデルセン賞を受賞し、今日国際的に最も高く評価されている彼女の、透明で美しい絵画世界をどうぞお楽しみください。
展覧会詳細:http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/floorevent/index_7f.html
※展覧会会場の京都駅から、響き館の最寄りの「国際会館」駅までは、地下鉄一本で約20分。特に、地下鉄経由、あるいはご遠方から響き館へお越しの際は、是非この「ツヴェルガー原画展」とセットでお楽しみいただくことをお薦めいたします。
※京都観光を兼ねて、地下鉄の1DAYフリーチケットをご利用の方は、お得な「おでかけ京都・キャンペーン」のページも是非ご覧下さい。
「ことばと音色で奏でる絵本朗読会 vol.2」 盛況にて終了いたしました。
昨日、「ことばと音色で奏でる絵本朗読会 vol.2」が開催されました。シリーズ2回目となる今回、昨秋11月に続いて、朗読セラピスト、ヴォイスティーチャーの日向(ひなた)のり子さん(写真)が来演、素晴らしい朗読を聴かせてくださいました。美しく、耳に心地よい声と、作為のない自然な感情表現、そして本シリーズの目的である、「ことば」と「音楽」と「絵」の三位一体の美しいコラボレーションを通して、国内外の絵本作品を、鮮やかに、そして情感たっぷりに堪能することができました。絵本はもともと言葉と絵が美しいハーモニーを奏でるメディアですが、そこに「朗読」という人の肉声と音楽が加わることで、さらに立体的で豊かな世界が広がることを実感できました。
公演後のティータイムでは、日向さんと朗読について語り合ったり、館内の展示絵本(「ターシャ・テューダーと輝く庭の絵本」展)を楽しんだり、ゆったりとした時間を過ごしていただくことができました。新緑の眩しい、爽やかな初夏の休日に、心温まるひとときをプレゼントしてくださった日向さん(今回も企画、リハーサル段階から、綿密で丁寧な打ち合わせを重ねてくださいました)、心地よい進行をお手伝いしてくださったスタッフの奥村さん、そして会場を温かい空気と絵本への愛情で満たしてくださった、多数ご来場の皆様(今回、新しい出会いもたくさんありました)、本当に有難うございました。このシリーズの今後が益々楽しみです。