お知らせ(12.4 更新! NEW!)
2月8日(土)~、「ノロウェイの黒牛」さとうゆうすけ・絵本原画展を開催します。
冬の特別企画展の第二弾---、響き館では2月8日(土)~24日(月・振替休)の期間、「ノロウェイの黒牛」さとうゆうすけ・絵本原画展を開催いたします。
「ノロウェイの黒牛」は、スコットランドに伝わる美しい昔話。むすめと呪われた黒牛のふしぎな恋の物語です。身の毛もよだつ怪物とされるノロウェイの黒牛と結婚してもいいというむすめ。黒牛の背にのり、果てしない旅に出たむすめは、黒牛にかけられた呪いを知ります。くらい森をぬけ、さびしい荒れ野をこえて―長い旅路の果てに二人が辿り着いたところは…。
本作が絵本デビュー作となる、さとうゆうすけさんの絵は、繊細でありながらドラマティックな力強さも秘められ、物語のどの場面も、圧倒的な美しさに満ちています。登場人物の心の動きが伝わる細やかな表情と躍動感、背後に広がる風景の壮大な美しさ、そして何と言っても印象的な「黒牛」の優しい瞳--。膨大な時間をかけて、心血を注ぎこんだ絵画は、まさに渾身の作品と言えるでしょう。本展では、「ノロウェイの黒牛」の貴重な原画を8点展示いたします。原画ならではの、繊細で豊かな色彩と筆づかいを、どうぞご堪能ください。
ますます寒さの厳しくなる季節ですが、美しい絵本原画と、厳選された絵本たちに囲まれて、温かく豊かな時間を響き館でお過ごしください。
<お知らせ>
会期中の休館日:火曜日、水曜日 ※2月11日(火・祝)と木曜日(13日、20日)はOPEN
※臨時休館、時間変更は、トップページでお知らせいたします。
※響き館は大人のための絵本美術館カフェです。小さなお子様やご歓談のためのご利用はできませんので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
「フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ~絵本とピアノの贈り物 vol.3~」、ご来場有難うございました。
1月18日(土)午後、開催中の「おどりたいの」豊福まきこ・絵本原画展にちなみ、「フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ~絵本とピアノの贈り物 vol.3」が開催されました。出演は、響き館では3回目の公演となる、ピアニストの安保美希さん。2017年から、本と音楽をつなぐプロジェクト Honmonotone を立ち上げ、本のある空間での演奏に精力的に取り組まれています。
プログラムの最初は、「おどりたいの」の絵本を朗読しながら、フランス・バレエ音楽を楽しむというもの。前半は、アダンの「ジゼル」からの抒情的で美しい楽曲から、リズミカルな舞踊音楽まで、絵本の中のバレエの可憐で躍動的なシーンに、音楽がピッタリと寄り添います。そして、絵本のクライマックスとなる、うさぎたちの月夜の発表会の場面では、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」からの選曲。ここでは躍動的なリズムと同時に、ロマンチックで幻想的な雰囲気もぴったりで、終曲の「妖精の園」では、うさぎたちの発表会をいつまでもうっとりと眺めていたくなる、そんな気持ちに満たされました。
そしてプログラム後半。今度はさながら「フランス音楽名曲集」といった趣きで、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、サティといった、フランスを代表する作曲家たちの、人気の楽曲が続きます。安保さんの丁寧な演奏が、それぞれの楽曲の旋律や和音の美しさを、じっくりと聴かせてくれました。またそれぞれの作曲家にまつわる、安保さんのお話も、とても興味深くて、フランス音楽の歴史の縦の流れだけでなく、作曲家どうしの横のつながりも分かって、とても勉強になりました。
豊福さんの描く「おどりたいの」の絵本の世界に、リアルな音が加わることで、とても豊かな気持ちになり、新しい世界に飛び込んでいく勇気の大切さという、この絵本のメッセージが一人一人の心に刻まれました。当日は悪天候の中、はるばる東京からご来演くださり、今回も誠実で美しい音楽を届けてくださった安保美希さん、そして年始のお忙しい中お越しくださり、熱心に耳を傾けてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。「絵本とピアノの贈り物」シリーズの今後にも、どうぞご期待ください。
<当日の演奏曲目>
1.「ジゼル」第二幕より、グラン・パ・ド・ドゥ アンダンテ(アダン作曲)
2.「ジゼル」第二幕より、グラン・パ・ド・ドゥ アンダンティーノ(アダン作曲)
3.「小組曲」より「バレエ」(ドビュッシー作曲)
4.「ジゼル」第一幕より「バリエーション」(アダン作曲)
5.「マ・メール・ロワ」より「パゴダの女王」(ラヴェル作曲)
6.「マ・メール・ロワ」より「妖精の園」(ラヴェル作曲)
***
1.アラベスク 第1番(ドビュッシー作曲)
2.「ベルガマスク組曲」より「月の光」(ドビュッシー作曲)
3.亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル作曲)
4.エディット・ピアフへのオマージュ(プーランク作曲)
5.ジュ・トゥ・ヴ(あなたがほしい)(サティ作曲)
「おどりたいの」豊福まきこ・絵本原画展、スタートしました!
2020年、新しい年の幕開けを飾る展覧会--「おどりたいの」豊福まきこ・絵本原画展が1月10日(金)からスタートしました。デビュー作の「わすれもの」で、その温かいストーリーと画風で注目を集めた豊福まきこさん。2作目となる「おどりたいの」では、バレエの世界に魅せられた子ウサギを主人公に、新しい世界へ飛び込んでいく勇気を、瑞々しいタッチの絵画で描き出しています。今回届いた原画は10点。透明水彩による、瑞々しく温かな色彩で細やかに描きこまれた原画は、ウサギの愛らしい仕草や表情、バレエの小道具や衣装、バレエの活き活きとした動きなど、1枚1枚がバレエの魅力に溢れ、観る者の心をぎゅっと掴んで離しません。特にクライマックスとなる、月夜のバレエ発表会のシーンは圧巻で、この絵もそうなのですが、各々の場面を描くアングル(視点)の面白さも、絵の魅力の一つとなっています。会期は1月26日(日)まで。是非、この機会をお見逃しなきよう、皆様のお越しをお待ちしております。
※1月18日(土)開催の「フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ~絵本とピアノの贈り物 vol.3~」は、まだ若干お席がございます。こちらは安保美希さんのピアノで、絵本「おどりたいの」の紹介とともに、「ジゼル」「マ・メール・ロワ」といったフランスバレエ音楽と、フランスの名曲集が楽しめる、贅沢なプログラムです。詳細とお申込みにつきましては、イベントページをご覧ください。
1月10日(金)~「おどりたいの」豊福まきこ・絵本原画展、18日(土)は「フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ」を開催します!
令和の時代になって初めて迎える新年、響き館では、冬の特別企画展として、1月10日(金)より、「おどりたいの」豊福まきこ・絵本原画展を開催いたします。
絵本「おどりたいの」は、勇気を出して新しい世界に飛び込む、うさぎの物語。森でバレエの世界に出会い、一目で魅了された真っ白な子ウサギは、「自分も踊りたい」という一心で、勇気を出して教室の扉をたたきます。「好き」はすべての原動力。知らない世界に飛び込む勇気を、後押ししてくれる一冊です。
豊福まきこさんは、デビュー作「わすれもの」以来、その温かいストーリーと画風で注目の絵本作家。2作目となる「おどりたいの」では、主人公のうさぎの愛らしさはもちろん、バレエの細やかな動きや衣装、小道具なども細緻に描き出し、読者を活き活きと躍動するバレエの世界へと誘います。特にクライマックスとなる、月夜のバレエ発表会のシーンは圧巻です。本展では、「おどりたいの」の貴重な原画を10点展示いたします。原画ならではの、繊細で温かな色彩と筆づかいを、どうぞご堪能ください。
ますます寒さの厳しくなる季節ですが、美しい絵本原画と、厳選された絵本たちに囲まれて、温かく豊かな時間を響き館でお過ごしください。
<お知らせ>
会期中の休館日:火曜日、水曜日 ※木曜日(16日、23日)はOPEN
※臨時休館、時間変更は、トップページでお知らせいたします。
※響き館は大人のための絵本美術館カフェです。小さなお子様やご歓談のためのご利用はできませんので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
<関連企画・イベント>
1月18日(土) フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ~絵本とピアノの贈り物 vol.3~
本のある空間で音楽を奏でるピアニスト、安保美希さんが3度目の来演。絵本「おどりたいの」の紹介とともに、フランス・バレエ音楽と名曲の数々をたっぷり聴かせてくれます。