お知らせ(11.1 更新! NEW!)

8月11日(日)、真夏の休日の午後のひととき、心地よいアイリッシュハープの調べを味わえるコンサートを開催することになりました。出演は、アイルランド音楽のデュオ「生梅」として2度にわたり素晴らしいライブを楽しませてくださった、ハープ奏者の梅田千晶さん。今回はハープソロのライブということで、アイリッシュハープならではの繊細で美しい音色の響きを通して、その確かな演奏技術と、アイリッシュ、ケルト音楽に対する造詣の深さ、多彩なレパートリーを堪能していただけます。公演終了後恒例のティータイムでは、開催中の企画展「音を奏でる絵本」の作品をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

 

ご予約の受付開始は28日(日)正午~、先着順となります。内容詳細とご予約方法などはメニューの「イベント」をご覧下さい。

昨日、響き館では6回目となる朗読コンサート「絵本とジャズの調べ」が開催されました。出演は、ジャズボーカリストの樋口みづほさんと、ジャズピアニストの佐藤由行さん。お二人の共演は、2011年春の開館一周年記念コンサートから毎年続き、今回が三度目となりました。今回は「詩情溢れる絵本のひととき」というサブタイトルにあるように、一際叙情性あふれる作品にスポットを当てました。戦争、貧困、環境、虐待など、今の世界が抱える問題に、子供の目から向けられる鋭い問いかけ、また失ってしまった大切な人を想い続ける幸せ、絵画の表現方法も、テーマも全く異なる作品でしたが、どちらも一つ一つの言葉や場面が、本当に印象的で、大人の心に深く響くものばかりでした。お客様のご感想の中には、最近大切な人を亡くし、作品にとても共感し、心癒されたというものもありました。樋口さんと佐藤さんが、ジャズを通して描く作品の世界は、そうした絵本の世界のイメージを更に豊かにふくらませてくれるものでした。特に、前半の佐藤さんの奏でる深遠な即興ピアノの世界はまさに内容にぴったりでしたし、後半は、樋口さんの豊かな声に支えられた朗読とボーカルはもちろん、よく練られた選曲と構成、また今回は佐藤さんのオリジナルナンバーも作品を効果的に盛り立てて、一際切なくロマンティックな、まるで新たな作品の世界と言ってもよい完成度でした。また公演後のティータイムでは、お二人にぴったりのテーマでもある、開催中の企画展「音を奏でる絵本」の作品をゆったりお楽しみいただきました。今回の公演の成功に向け、何度もリハーサルを重ねプログラムを練り直してくださった樋口さんと佐藤さん、ご助言とご支援をいただいたジャズボーカリストの浦千鶴子先生、そしていつも作品に真剣に耳を傾け、会場を温かい空気で満たしてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。

強い日差しが降り注ぐ中、今年ももうすぐ真夏が到来しようとしています。この夏の響き館では、「音を奏でる絵本」と題して、「音」や「音楽」「楽器」にちなんだ絵本を中心とした企画展を開催いたします。普段、絵本は「絵とことば」で私達に語りかけてきますが、今回選りすぐられた国内外の絵本は、時に雄弁に、また時にひっそりと静かに、本の中から美しい音が語りかけてくるような作品ばかりです。その美しい音の調べは、この暑い夏の季節、私たちの心に爽やかな風を吹かせてくれるに違いありません。

 

今回のおすすめ絵本「ピアノはっぴょうかい」(ブロンズ新社 館内にて販売中)は、注目の絵本作家、みやこしあきこさんの4作目となる作品。初めてのピアノ発表会で、緊張に震えていた女の子が、ある不思議な世界に迷い込み…。誰もが一度は経験するような身近な出来事を通して、読者を温かい気持ちで満たしてくれます。木炭と鉛筆で描くモノトーンを基調に、そこに美しい色が添えられる、みやこしさんの絵は、リアリティと想像力を兼ね備え、読者をぐいぐいと絵本の世界へ引き込むよう。まさに「絵だけで語れる」、そんな絵本の醍醐味を味わえる一冊です。

 

どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の中から聴こえてくる、美しい「音」の調べに耳を傾けていただけたら幸いです。

6月30日(日)に、開館以来6度目となる、絵本の朗読とジャズのコンサートを開催することになりました。出演は、いつも素晴らしい歌声と朗読で私達を魅了してくださる樋口みづほさんと、ソロやトリオで大活躍中のジャズピアニスト、佐藤由行さん。響き館・開館1周年記念コンサートでの初共演以来、素晴らしい公演を重ねておられるお2人が、約1年ぶりに来演いたします。

美しい朗読と、即興ピアノ、そして素晴らしいジャズソングの名曲たち。今回も、お2人の描く、更に深化した「絵本とジャズの世界」に期待が高まります。公演後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。

 

只今、先着順にてご予約の受付中です。内容詳細とご予約方法は、メニューの「イベント」をご覧ください。

去る日曜日、響き館の朗読会シリーズである「ことばと音色で奏でる絵本朗読会 vol.4」が開催されました。例年、新緑の初夏の時期におこなってきたこの朗読会ですが、当日は気温が30℃を超え、さながら真夏の朗読会となりました。朗読は、シリーズ4回目となる、朗読セラピスト・フリーアナウンサーの日向のり子さん。今回は開催中の企画展「いきものたちの絵本」のテーマに沿って、国内外の絵本をご紹介しました。日向さんの朗読は、毎回のことながら、長年の経験に支えられた、端正で、非常に明瞭な声と、緩急、強弱など、程よく抑制された節度ある感情表現に彩られた素晴らしいものでした。今回はそこにモーツァルトやバロックの名曲たちが朗読と美しいハーモニーを奏で、日向さんの朗読もその音楽の波に心地よく乗っているように感じられました。また今回の朗読会で改めて感じたのは、絵本における「絵の力」です。もともと絵本は、通常の小説などと比べ、決して文章や情報量が多いわけではありません。今回の作品も、「生き方」や「家族」といった大きく深いテーマを描きながらも、決して重苦しくならず、素晴らしい絵を通して、やさしく心に語りかけてくるところは、まさに絵本ならではの醍醐味だと思いました。今回も、美しく心の通った朗読を聴かせてくださった日向さん、進行をお手伝いくださった奥村さん、そして、暑い中をご来場いただき、素晴らしい絵本の世界に熱心に耳を傾けてくださった皆様、本当に有難うございました。

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2024.11.23 Saturday