お知らせ(3.12 更新! NEW!)

様々な仕事を通して垣間見える、職人たちの、物づくりへの想い。それは、決して派手なものではありませんが、世代を超えて受け継がれ、人々に大切にされてきました。今月の「響き館」では、そうした物づくりや仕事に対する想いや情熱を伝えてくれる絵本を集めてみました。それらが表現しているものは、現代に生きる私達が日頃忘れかけている、大切なものばかりです。

 

今月の絵本『ルリユールおじさん』は、いせひでこさんの代表作の一つです。「ルリユール」とは、フランスの伝統的な製本職人のこと。大切な図鑑が壊れてしまった女の子と、ルリユールのおじさんとの温かい交流を通して、古くから大切に受け継がれてきた、ルリユールの「ものづくり」の心がしみじみと伝わってきます。また透明感と優しさに溢れた、いせひでこさんの絵は、まるで私達をパリの街角に連れ出してくれるような、瑞々しい魅力がいっぱいです。

 

 どうか、それぞれの絵本を是非手にとってご鑑賞いただき、改めて、ものづくりや仕事への想いを新たにするひとときとなれば幸いです。
昨日、開館以来初めてとなる、ミニコンサート『絵本とチェロのひととき』が開催されました。急遽組まれた追加公演も含め、2公演とも満席となり、多数のご来場に本当に感謝しております。絵本の紹介の後、京都市交響楽団・チェロ奏者の渡邉正和氏が、物語をたどるように、本当に素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。空気の振動が体にまで響いてくるような、力強い低弦、また艶やかで伸びのある高音は、物語の詩情を、情感たっぷりに歌ってくれました。お客様の心地よい笑顔が本当に心に残る、初コンサートになりました!

参加された方々から、ご質問のあった演奏曲リストです。(演奏順)

1.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番よりサラバンド
2.グノー/バッハ:アヴェ・マリア
3.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード
4.マスネ:タイスの瞑想曲
5.バッハ:G線上のアリア
6.ラフマニノフ:ヴォカリース
7.サン・サーンス:組曲「動物の謝肉祭」より、「白鳥」
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2024.03.19 Tuesday