お知らせ(3.20 更新! NEW!)
ジミー・リャオ 絵本「星空」朗読会~絵本とジャズの調べ vol.12~、盛況にて終了しました。

去る10月28日(土)、ジミー・リャオ 絵本「星空」朗読会~絵本とジャズの調べvol.12~が開催されました。朗読とスタンダードジャズの名曲を融合させて、絵本の新たな魅力をお届けしてきたこのシリーズも今回が12回目。ジャズボーカリストの樋口みづほさんと、ジャズピアニストの西脇敦子さんが、満を持して今回取り組んだのが、台湾の国民的絵本作家・ジミー・リャオの傑作「星空 The Starry Starry Night」。2009年に発表され、映画化もされた本作は、ジミーの最高傑作と言われながら、なかなか邦訳されず、長年待ち望まれていた作品です。
絵本としては異例の100ページ近くに及ぶこの大作を、お二人は、見事な解釈と構成で、朗読とジャズを通して表現してくださいました。誰もが経験する、思春期の孤独と不安・・・主人公の女の子は、ある転校生の男の子との出会いをきっかけに、大好きだったおじいちゃんと一緒に見た「星空」を思い起こします。作品は、ジミーならではの緻密で鮮やかな絵画世界と、モノローグで展開していきます。今回お二人が、メインテーマとして選んだのがスタンダードジャズの名曲"Stardust"。冒頭のピアノによるモチーフから、何度も形を変えて演奏され、二人が星空を見るクライマックスシーンでは、樋口さんの圧倒的なボーカルの力に心を揺さぶられ、また少女が少し成長して大人になったラストでは、もう一度スキャットでしっとりと余韻たっぷりに歌い上げられました。また公演のもう一つのハイライトは、中盤、二人が旅に出る決意をして、おじいちゃんの家へ向かうシーン。ここは文字のないページが続くのですが、ここでは西脇さんの即興演奏が見事な力を発揮し、そこにさらに樋口さんの(歌詞のない)即興のボイスが重なるという新たな試みで、不安と希望が交錯する心象風景を見事に描き出しました。即興はジャズの最大の魅力の一つですが、作品を前に、目の前で音楽が生み出されていく瞬間を共有できるのは、とても幸せでワクワクする経験でした。
今回の公演を通して、やはり「星空」という作品の素晴らしさ(ジミーならではの繊細かつ鮮やかな絵画世界と、シンプルながら優しく心の痛みを包んでくれる言葉)を再確認すると同時に、朗読とジャズの魅力を大いに満喫することができました。公演まで何か月にも渡り、選曲と台本作りに取り組んでくださった樋口さん、絵本に造詣が深くジャズピアノの魅力をふんだんに見せてくださった西脇さん、公演に当たりお忙しい中快くご協力くださったトゥーヴァージンズの齋藤さん、そして雨の中ご来場いただき、この長大な作品に集中してじっと耳を傾けてくださった皆様、本当に有難うございました。響き館オープン以来、歩みをともにしてきた「絵本とジャズの調べ」に、今後もどうぞご期待ください。
「星空 The Starry Starry Night」(ジミー・リャオ/作・絵
天野健太郎/訳 two virgins/刊 税込み2160円)
響き館でご購入いただけます。
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秋冬の企画展「絵本が映す「ふたり」の情景」を開催します。

朝夕にひんやり心地よい風を感じる季節になりました。これから次第に深まっていく秋、そして冬の季節に向けて、響き館では10月7日(土)より、「ふたり」をテーマにした企画展を開催します。恋人、夫婦、親と子、友達など・・・絵本の中に描かれる、様々な「ふたり」の情景。喜び、悲しみ、愛しさと切なさと、そこに描かれる感情もまた実に様々ですが、その根底には、絵本ならではの「温かさ」と「希望」が確かに流れているように思います。
企画展おすすめの一冊「紙のむすめ」(ベルハッセン/文 シャピラ/絵 光村教育図書)は、日本で紹介されることが大変珍しいイスラエルの作品。白い紙の丘に住む、紙から生まれたむすめの元に、ある日おおきな白い紙が飛んできて---。この絵本の最大の魅力は、すべての絵が精緻で美しい「切り絵」で描かれているだけでなく、物語そのものが切り絵にリンクしているところです。ベルハッセンが書き下ろした優しく温かい物語と、実に40年以上のキャリアをもつシャピラの切り絵の世界が見事に溶け合う、この美しい一冊は、その造本・装丁の美しさも相まって、2015年ドイツ・ライプチヒで開かれた「世界で最も美しい本」コンクールに日本から選ばれて出品されました。
次第に心も体も「温もり」を求めたくなる季節--絵本の中の「ふたり」の情景に、あなたならではの発見をしてみてはいかがですか。
ジミー・リャオ 絵本「星空」朗読会~絵本とJazzの調べ vol.12~を開催します。

10月28日(土)、開館以来12度目となる、絵本の朗読とジャズのコンサートを開催します。今回取り上げる作品は、台湾の国民的絵本作家ジミー・リャオの「星空 The Starry Starry Night」。思春期の少女の孤独や不安、憧れ、成長を、ジミーならではの独創的な色彩と造形による絵画世界で、見事に描き出した傑作です。2011年には映画化もされた(※今秋、公開が決定)この作品は、ジミーの作品の中でも最高傑作のひとつと称され、長く邦訳が待たれていました。本公演では、深く美しい声で私達を魅了してくださるジャズボーカリストの樋口みづほさんと、気鋭のジャズピアニスト、西脇敦子さんのお2人が、この素敵な絵本を、美しいスクリーン映像とともに、朗読に、即興を交えたスタンダードジャズを絡めてお届けします。
公演後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆったりお楽しみいただける他、「星空」はもちろん、国内外の魅力的な絵本の販売もおこないます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。
※ご予約は、10月14日(土)正午~、先着順にて受け付けます。人気の公演につき、お早目のご予約をお願いいたします。公演詳細とご予約方法は、「イベントのお知らせ」をご覧ください。
開館7周年記念感謝イベント「大人絵本スペシャル」を開催いたしました。

去る9月2日(土)、7周年記念感謝イベント「大人絵本スペシャル」を開催いたしました。初めての自主企画のトークイベントということで、不安ばかりでしたが、定員を超える方からのお申込みをいただき、好評のうちに終えることができました。本当に有難うございました。
今回は店主自らナビゲート役を務めさせていただき、この7年間に出会った絵本の中でも、特に心に残る作品を何冊かご紹介しながら、改めて「大人にとっての絵本の魅力」を探りました。絵本から教えられたこと、そして絵本だからこそ伝えられること・・・忘れられない「安曇野絵本館」との出会い~響き館の歩みとこれからのことを含めて、微力ながら精一杯お話をさせていただきました。言葉足らずの点も多々ありましたが、ご紹介させていただいた絵本、そしてお話させていただいた内容のうち、一つでも皆様の心に残ってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。
開館以来の7年間、響き館は本当に素晴らしいお客様に恵まれてきたと思っております。そして今回のイベントで、その思いを一層強くいたしました。ティータイムでお願いしたアンケートにも、たくさんの温かい励ましのお言葉をいただきました。皆様の想いに感謝し、少しでもその期待に応えられるよう、これからも頑張っていきたいと思っております。
今後とも、この小さな「大人のための絵本館」を、どうか末永くよろしくお願いいたします。
[付記]
残念ながら、響き館の原点ともなりました「安曇野絵本館」(長野県)が2015年夏、4半世紀の歴史に幕を降ろされました。「大人のための芸術」としての絵本に初めて気づかせてくださった同館と、いつもご親切にしていただいた、オーナーの廣瀬さんご夫妻には感謝の気持ちで一杯です。本当に有難うございました。
※今回のイベントは、感謝企画として、リピーターの方のみへのご案内とさせていただきました。どうかご了承いただければ幸いです。
6月17日(土)~夏の企画展「時空を超えて~旅と想像力の絵本~」を開催します。

梅雨入り後、既に夏のような強い日差しが続くこの頃。生命が輝く太陽の季節はもうすぐそこです。--この夏、休みを利用して、旅行に出かける人も多いのではないでしょうか。イマジネーション豊かな絵本の世界では、時には世界を駆け巡り、時には何百年、何千年の時を旅したり・・・響き館では、旅の季節に合わせ、6月17日(土)より、そんな絵本の醍醐味をたっぷり味わえる企画展「時空を超えて~旅と想像力の絵本~」を開催します。
企画展おすすめの一冊「ぴっぽのたびは」は、現在イタリアのミラノを拠点に、国際的に活躍されている刀根里衣(とねさとえ)さんの作品。2013年のボローニャ国際絵本原画展で、日本人初の「国際イラストレーション賞」を受賞し、彼女の世界的評価の足掛かりとなった作品です。ひとりぼっちのカエルのぴっぽは、小さなひつじと一緒に夢の旅に出ます。季節をめぐる旅の中での出会いと別れを通して、びっぽが見つけた大切なものは…。これほど色彩が豊かで、繊細で精緻な美しさに溢れた絵本は他に類を見ないほどで、どのページを開いても、まさに刀根さん独自の、息をのむような美の世界が広がります。
うだるような夏の暑さに、心も体も疲れがちな季節--上質の絵本に囲まれた、響き館の温かい空間で、心躍るような、時空を超える旅に出かけてみてはいかがでしょうか。