お知らせ(6.8 更新! NEW!)
いよいよ再始動!10月5日(土)~絵本「せかいいちのいちご」原画展、26日(土)「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~」を開催します!
お待たせいたしました。7月より長期休館とさせていただいておりましたが、今秋、響き館はいよいよ再始動いたします。10月5日(土)~27日(日)は絵本「せかいいちのいちご」原画展、更に会期中の10月26日(土)には、朗読家・馬場精子さんをお迎えして、好評の「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~」をお届けいたします。
【絵本「せかいいちのいちご」原画展】10月5日(土)~27日(日)
絵本「せかいいちのいちご」(林木林/作 庄野ナホコ/絵 小さい書房 2018)は、痛烈な社会的メッセージが反響を呼んだ「二番目の悪者」に続く注目作。「ふえると、へる。増えると、減る。」ある日、シロクマのもとに届けられた一粒のイチゴ。毎年冬になると届くイチゴは、年々その数が増えていきますが・・・。思わず考えさせられる物語と、繊細で優美な絵。忘れかけていた大切なものに気づかされる、大人の為の寓話とも言える、上質な絵本です。
本企画展では、庄野ナホコさんによる、美しい原画の数々をたっぷりお楽しみいただけます。繊細なタッチと、温かみのある色彩。庄野さんの描く世界は、物語にピッタリ寄り添い、この絵本のメッセージを読者の心にじんわりと伝えてくれます。詳細は「開催中の企画展」をご覧ください。
休館日:火曜日、水曜日、10月17日(木) ※10/22(火・祝)は開館します。
臨時休館、時間変更は、トップページでお知らせいたします。
【朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~ vol.7】10月26日(土)15:30~
朗読家・馬場精子さんを招いてお届けする好評のシリーズ。今回は原画展開催中の「せかいいちのいちご」の他、ヒグチユウコさんの絵本デビュー作「ふたりのねこ」、はいじまのぶひこ氏による「きこえる?」を朗読予定。いずれも2000年以降に刊行された、珠玉の絵本ラインナップです。言葉と絵と音楽の美しいコラボレーションで味わう「芸術としての朗読」---温かく、豊かで贅沢なひとときを、どうぞご堪能ください。
尚、公演後恒例のティータイムでは、美味しいロンネフェルト紅茶を味わいながら、庄野ナホコさんによる美しい原画はもちろん、秋の特別絵本展示もゆっくりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。
※ご予約は、10月6日(土)正午~、先着順(約15名定員)で受け付けます。詳細は「イベント」ページをご覧ください。
「夜の木」(第8刷)、ブックフェアにて特別限定販売します!
8月24日(土)~26日(月)「2019・夏の絵本フェスタ」を開催します。
既にお知らせの通り、響き館は7月より長期休館に入っております。皆様には、ご迷惑、ご不便をおかけして、申し訳ございません。そこで、ささやかではありますが、休館期間中のプレゼントとして、「2019・夏の絵本フェスタ」と題し、 3日間限定のイベントを企画いたしました。
「ライアーと唄で綴る絵本時間」、とても豊かで贅沢な時間となりました!
去る5月25日(土)、イギリス出身の世界的ライアー奏者、ジョン・ビリングさんと、ケルトや沖縄の物語やメッセージを歌い継ぐ歌手、高野陽子さんをお迎えして、「ライアーと唄で綴る絵本時間」を開催しました。今回の公演は、詩やケルトの物語絵本を紹介しながら、お二人の音楽をたっぷり楽しむというものでした。
公演の最初は高野さんによる絵本の朗読。読んでいただいたのは「きこえる?」(はいじまのぶひこ/作 福音館書店)という作品。ステンシルという技法で描かれたシンプルで美しい絵をみながらページをめくると、静けさの中に、豊かな音が聴こえてくるという、この絵本は、公演の最初にまさにピッタリの絵本でした。音楽療法にも用いられるというライアーの音色は、西洋楽器でありながら、向こうから強く迫って来る音ではなく、こちらが心を真っ白な状態にしたとき、そっと心の奥に届いてくるような、繊細で優しいもの。この絵本の最後の「きこえる?」という問いかけの後に、ビリングさんのライアーの音がそっと奏でられた瞬間の、何とも言えない、心地よさ、豊かさに、うっとりしました。
公演は、朗読に寄り添うようなライアー演奏に続いて、ビリングさんのソロ演奏のコーナー。オリジナル曲や、バッハの楽曲を楽しみました。東北の鎮魂のために作曲された曲や、甘美なラブソングなど、やわらかで豊かな音楽が、聴き手の心を包みます。ビリングさんの演奏を聴いて、真っ先に感じるのは、その響きの豊かさ。やや大型のライアーで奏でられるその音色は、とても低音が豊かで、そこに限りなく繊細で美しい高音が見事に調和します。初めてライアーを聴かれたお客様も含め、すっかりその音楽に魅了されました。
そしてコンサートのメインはケルトの物語絵本と音楽のコーナー。ここでは名作「海と島のマイリ」(クーパー/文 ハットン/絵 すえもりブックス)の一場面の朗読に続いて、ケルトの名曲を楽しみました。特に最初に歌われた Mermaid という曲は、イギリス・最北端の島々に伝わるセルキー(あざらしの妖精)伝説を基にした絵本にピッタリの選曲でした。ビリングさんのライアーに支えられて、高野さんの伸びやかで美しい歌声に耳を傾けながら、名曲を通して、ケルトの文化やメッセージが伝わってきます。途中で披露された、高野さんによるバウロン(アイルランドの打楽器)演奏も、とても新鮮でした。
いよいコンサートの終盤は、高野さんのライフワークのもう一つの柱である沖縄にちなんだ絵本の紹介に続いて、名曲「てぃんさぐぬ花」。ここからアンコールまでは、高野さんも小型のライアーを弾かれて、ライアーの二重奏とともに、美しい歌声を堪能するという、贅沢な時間となりました。
今回の公演を通して、朗読や歌を決して邪魔することなく、言葉にそっと寄り添うようなライアーの魅力を改めて再認識させられました。今回素晴らしい演奏を届けてくださったジョン・ビリングさん、当日の歌や朗読の素晴らしさはもちろん、準備の段階から熱心にご尽力くださった高野陽子さん、そして最高気温35度という真夏のような暑さの中ご来場くださり、熱心にお聴きくださった皆様、お陰様でとても豊かで贅沢な「絵本時間」となりました。本当に有難うございました。
John Billing × 高野陽子 「ライアーと唄で綴る絵本時間」を開催します。
新緑の眩しい季節、5月25日(土)に、ライアーの繊細で美しい音色と、伸びやかで情感豊かな歌声で、絵本の世界を味わえるコンサートを開催することになりました。出演は、イギリスの世界的ライアー奏者のジョン・ビリング氏と、響き館では3度目の公演となる、ケルト音楽歌手の高野陽子さん。今回は、詩の絵本や、ケルトの物語絵本などを紹介しながら、お二人の美しい音楽をたっぷりお届けします。ジョン・ビリング氏のライアー演奏は、卓越した技巧と繊細な音色はもちろん、数々の美しいオリジナル曲も聴きごたえたっぷりです。またジョン・ビリング氏と何度も共演の経験をお持ちの高野陽子さんは、ケルト文化圏の国々や沖縄の島々を旅しながら、歌を通して、そこで出会った物語やメッセージを伝えることをライフワークとされています。お二人の息もピッタリの共演で、その豊かな音楽と、絵本の世界との新たな出会いに、ゆったりと耳を傾けていただけたらと思います。
尚、公演後恒例のティータイムでは、美味しいロンネフェルト紅茶を味わいながら、開催中の春の企画展「気づきと発見~はじまりの絵本~」をゆっくりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。
※ご予約は、5月11日(土)正午~、先着順にて受付開始予定です。公演詳細と、ご予約方法は、「イベント」ページをご覧ください。