お知らせ(4.5 更新! NEW!)

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先日まで京都・細見美術館でも展覧会が開かれていた、インド・タラブックスによる、全てがハンドメイドという画期的な絵本。中央インドのゴンド民族出身の3人のアーティストが、木にまつわるインドの神話的な世界を描いたものです。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドの工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げらた、まさに工芸品とも言うべき絵本です。
毎年、重版の度に、瞬く間に品切れてしまうこの絵本、今年の第8版も、出版元は既に在庫のない状態で、今後入手は難しくなると思われます。響き館では、今回のブックフェアで、限定5冊を特別販売いたします!
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※重版の度に変わる表紙---今回は青と赤の色彩が特に美しい「永遠の美しい愛」です。
※定価 3456円(税込み)、1冊ずつにシリアルナンバーが入っています。
今回のブックフェア(8月25日、26日)にご来館いただける方に限り、ご予約・取り置きを承ります。通信販売はいたしません。ご希望の方は「お問い合わせ」より、「お名前、ご来館予定日、お電話番号」をご連絡ください。(お一人様につき1冊、先着順とさせていただきます。)
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既にお知らせの通り、響き館は7月より長期休館に入っております。皆様には、ご迷惑、ご不便をおかけして、申し訳ございません。そこで、ささやかではありますが、休館期間中のプレゼントとして、「2019・夏の絵本フェスタ」と題し、 3日間限定のイベントを企画いたしました。

 

【絵本とJazzの調べ vol.13】・・・8月24日(土)15:30~
開館以来13度目となる、絵本の朗読とジャズのコンサート。あの「星空」(ジミー・リャオ/作)の名演以来、約2年ぶりに待望の開催となりました。出演は、いつも素晴らしい歌声と朗読で私達を魅了してくださる樋口みづほさんと、今回初登場となる、今注目の実力派ギタリスト・北脇久士さん。美しい朗読と歌、即興をまじえた、豊かで繊細なギター、素晴らしいスタンダートジャズの名曲たち。開館以来、数々の名演を重ねてきた本シリーズが、今回も素敵な絵本の世界をお届けします。公演後恒例のティータイムでは、今回特別展示となる館内の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。
※ご予約は8月3日(土)正午~ 先着順で受付開始です。ご予約方法を含む詳細は「イベント」ページをご覧ください。
【夏のスペシャルブックフェア】・・・8月25日(日)、26日(月)の2日間
これまでご好評いただいたタイトルはもちろん、注目のニュータイトルを豊富に加え、選りすぐりの絵本たちをこの日のために特別展示。夏季限定のロンネフェルト・アイスティーとともに、ゆったりお楽しみいただけます。館内在庫絵本をご購入の方は、入館基本料(ドリンク代)が、ぐんとお得になります。
絵本のご購入で、入館料を100円引き、2冊以上ご購入の場合は、入館料を300円にいたします。
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 去る5月25日(土)、イギリス出身の世界的ライアー奏者、ジョン・ビリングさんと、ケルトや沖縄の物語やメッセージを歌い継ぐ歌手、高野陽子さんをお迎えして、「ライアーと唄で綴る絵本時間」を開催しました。今回の公演は、詩やケルトの物語絵本を紹介しながら、お二人の音楽をたっぷり楽しむというものでした。

 

 公演の最初は高野さんによる絵本の朗読。読んでいただいたのは「きこえる?」(はいじまのぶひこ/作 福音館書店)という作品。ステンシルという技法で描かれたシンプルで美しい絵をみながらページをめくると、静けさの中に、豊かな音が聴こえてくるという、この絵本は、公演の最初にまさにピッタリの絵本でした。音楽療法にも用いられるというライアーの音色は、西洋楽器でありながら、向こうから強く迫って来る音ではなく、こちらが心を真っ白な状態にしたとき、そっと心の奥に届いてくるような、繊細で優しいもの。この絵本の最後の「きこえる?」という問いかけの後に、ビリングさんのライアーの音がそっと奏でられた瞬間の、何とも言えない、心地よさ、豊かさに、うっとりしました。

 

 公演は、朗読に寄り添うようなライアー演奏に続いて、ビリングさんのソロ演奏のコーナー。オリジナル曲や、バッハの楽曲を楽しみました。東北の鎮魂のために作曲された曲や、甘美なラブソングなど、やわらかで豊かな音楽が、聴き手の心を包みます。ビリングさんの演奏を聴いて、真っ先に感じるのは、その響きの豊かさ。やや大型のライアーで奏でられるその音色は、とても低音が豊かで、そこに限りなく繊細で美しい高音が見事に調和します。初めてライアーを聴かれたお客様も含め、すっかりその音楽に魅了されました。

 

 そしてコンサートのメインはケルトの物語絵本と音楽のコーナー。ここでは名作「海と島のマイリ」(クーパー/文 ハットン/絵 すえもりブックス)の一場面の朗読に続いて、ケルトの名曲を楽しみました。特に最初に歌われた Mermaid という曲は、イギリス・最北端の島々に伝わるセルキー(あざらしの妖精)伝説を基にした絵本にピッタリの選曲でした。ビリングさんのライアーに支えられて、高野さんの伸びやかで美しい歌声に耳を傾けながら、名曲を通して、ケルトの文化やメッセージが伝わってきます。途中で披露された、高野さんによるバウロン(アイルランドの打楽器)演奏も、とても新鮮でした。

 

 いよいコンサートの終盤は、高野さんのライフワークのもう一つの柱である沖縄にちなんだ絵本の紹介に続いて、名曲「てぃんさぐぬ花」。ここからアンコールまでは、高野さんも小型のライアーを弾かれて、ライアーの二重奏とともに、美しい歌声を堪能するという、贅沢な時間となりました。

 

 今回の公演を通して、朗読や歌を決して邪魔することなく、言葉にそっと寄り添うようなライアーの魅力を改めて再認識させられました。今回素晴らしい演奏を届けてくださったジョン・ビリングさん、当日の歌や朗読の素晴らしさはもちろん、準備の段階から熱心にご尽力くださった高野陽子さん、そして最高気温35度という真夏のような暑さの中ご来場くださり、熱心にお聴きくださった皆様、お陰様でとても豊かで贅沢な「絵本時間」となりました。本当に有難うございました。

 

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新緑の眩しい季節、5月25日(土)に、ライアーの繊細で美しい音色と、伸びやかで情感豊かな歌声で、絵本の世界を味わえるコンサートを開催することになりました。出演は、イギリスの世界的ライアー奏者のジョン・ビリング氏と、響き館では3度目の公演となる、ケルト音楽歌手の高野陽子さん。今回は、詩の絵本や、ケルトの物語絵本などを紹介しながら、お二人の美しい音楽をたっぷりお届けします。ジョン・ビリング氏のライアー演奏は、卓越した技巧と繊細な音色はもちろん、数々の美しいオリジナル曲も聴きごたえたっぷりです。またジョン・ビリング氏と何度も共演の経験をお持ちの高野陽子さんは、ケルト文化圏の国々や沖縄の島々を旅しながら、歌を通して、そこで出会った物語やメッセージを伝えることをライフワークとされています。お二人の息もピッタリの共演で、その豊かな音楽と、絵本の世界との新たな出会いに、ゆったりと耳を傾けていただけたらと思います。 

 

尚、公演後恒例のティータイムでは、美味しいロンネフェルト紅茶を味わいながら、開催中の春の企画展「気づきと発見~はじまりの絵本~」をゆっくりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。

 

※ご予約は、5月11日(土)正午~、先着順にて受付開始予定です。公演詳細と、ご予約方法は、「イベント」ページをご覧ください。

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厳しい寒さも日ごとにやわらぎ、春はもうすぐそこです。出会いと別れ、そして新たなスタートとなる季節、響き館では「気づきと発見~はじまりの絵本~」と題して、そんな春にピッタリな絵本企画展を開催します。今まで気づかなかった視点や、忘れかけていた大切なこと・・・新たな気づきと発見が、また新しいスタートにつながる、そんな作品を集めました。 

  

企画展おすすめの一冊「ある あさ」(イ・ジニ/作  チョン・ミヘ/訳 少年写真新聞社)は、近年特に注目されてきた韓国の美しい絵本。ある朝、大切な美しいつのを片方失くしてしまった、一頭のシカは、悲しみの果てに、つのを探す旅に出ます。そこで目にする情景と、新たな出会いが、少しずつシカの心に変化をもたらします。たくさんの気づきと発見に満ちた抒情的な物語は、大切なメッセージを静かに語りかけてくれます。そしてこの絵本の最大の魅力の一つが、イ・ジニの描く極上のイラストレーション。繊細なタッチの筆遣いと、豊かで優しい色彩が散りばめられた、独特の絵画世界は、他に類のない美しさです。

 

心地よい陽気に心浮き立つ季節--新たなスタートに向けて、絵本を通して、様々な気づきと発見をしてみませんか。

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