お知らせ(11.1 更新! NEW!)

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今年も残すところあと僅か、響き館では企画展に加えて、クリスマス絵本のコーナーが登場、この季節にピッタリの、温かくロマンチックな絵本が並びました。中身はもちろんですが、それぞれの絵本の表紙の美しさも、クリスマス絵本ならでは。ささやかながら、ミニガーデンのイルミネーションの点灯も始まりました。2017年のフィナーレとなる12月22日(金)~25日(月)の4日間は、毎年恒例となりました「クリスマスキャンドルと絵本の夕べ」を開催します。ゆれるキャンドルの灯りと、上質の絵本と音楽に囲まれて、素敵な時間をお過ごしください。響き館ならではの特典も、たくさんご用意してお待ちしております。

 

<キャンドルと絵本の夕べ-期間中特典->

 

1)16時頃~各テーブルのキャンドルに点火、ガーデンのイルミネーションも点灯します。Jazzのゆったり流れる店内で、大人限定の絵本カフェならではの演出をお楽しみください。

2)店主によるクリスマス絵本の紹介や、クリスマスにぴったりなジャズピアノの自動演奏をお楽しみいただきます。(17時すぎ頃~を予定。お客様の出入り状況により、時間は前後いたしますのでご了承ください。)

 

3)ロンネフェルトのクリスマスティーと、クリスマス限定デザートプレートが登場します。

☆ドイツ・ロンネフェルト社のクリスマスティー「アドベントシュトゥンデ」。毎年大好評のフルーツハーブティーで、ルイボスベースに、ローズヒップ、カラント、リンゴ、パイナップルなどのフルーツをたっぷりブレンドした、極上の香りです。こちらは数量限定で、なくなり次第終了となりますので、是非お早めにご賞味ください。

 

☆秋から登場し好評の、VILLA BUENA(ビジャ・ブエナ)さんからは、クリスマス期間限定の特別プレートが届きました。程よい甘みと酸味が絶妙に調和し、ちょっぴりアルコールの効いた生ケーキ「木苺のフランブエサ」に、最近日本でも人気上昇中の、ドイツのクリスマス菓子「シュトーレン」の盛り合わせです。いずれも素材と製法にこだわりぬいた逸品です。各日、数量限定となります。

 

4)絵本をご購入のお客様は、冊数にかかわらず、入館基本料(1ドリンク代)を100円OFFといたします。(店頭在庫のある絵本に限ります。)クリスマスの贈り物にも是非ご利用ください。

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12月9日(土)、北欧の絵本と音楽を楽しむイベント、北の国から「絵本とピアノの贈り物」が開催されました。出演は、ノルウェー国立音楽大学、シベリウス音楽院(フィンランド)で研鑽を積まれたピアニストの安保美希さん。この日のために、東京から来演してくださいました。公演では、北欧を中心に、解説や朗読を交えながらの絵本紹介とともに、同じく北欧を代表する作曲家、グリーグやシベリウスのピアノ曲をたっぷり味わいました。ユーモアを交えつつ、時にはシリアスに、7才の女の子の視点から家族の問題、喜びを綴った「うちってやっぱりなんかへん?」(ノルウェー)はまるで上質なショートムービーのようでしたし(実際、絵本の元になった「モールトンと私」はアカデミー賞ノミネートの短編アニメーション)、国際障害者年に出版された「地平線のかなたまで」(フィンランド)の見事なまでに美しい陶板絵の数々、また左手のみで演奏するピアニスト・館野泉さんに献呈された「ふしぎなボタン」(フィンランド)の魅力的な物語とメッセージなど、いずれも心に響く作品ばかりでした。そして絵本に合わせて安保さんが選んでくださったピアノ曲は、とても変化に富んでいて、その演奏も、繊細な抒情性から、ダイナミックな力強さまで、とても奥行きのある見事なものでした。選曲の理由も含めて、楽曲解説もとても丁寧にしてくださり、興味を引く内容ばかりでした。そしてコンサートの終盤は、安保さんが現地で撮りためたスナップ写真を見ながら、ノルウェーのクリスマスの過ごし方や、北欧の自然や文化、音楽の話とともに、ここでも魅力的なピアノ曲を披露してくださいました。今回の公演を通して改めて感じたのは、絵本にも音楽にも共通する、どこか凛と静かで澄み切ったような美しさ。そこには、安保さんが語られた、長く厳しい冬を上手く乗り切っていく、北欧の人々の素朴で堅実な気質があるのかもしれません。留学中から、日本の震災復興支援や、アフリカの教育支援など、音楽を通した社会貢献にも熱心に取り組まれている安保さん。留学で得たものも「ピアノや音楽はもちろん、でもそれ以外のものの方が大きかったように思います」とおっしゃった通り、公演を通してその誠実なお人柄にも魅了されました。当日は寒波の影響で、とても厳しい寒さでしたが、北の寒い国から届いた絵本とピアノ曲は、心に「温かいもの」を残してくれました。公演当日はもちろん早くから公演のためにご準備してくださった安保さん、そして寒い中お越しくださり、熱心に耳を傾けてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。(尚、公演で紹介した絵本作品は、引き続き館内で展示、販売をしております。どうぞ手に取ってご覧ください。)

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クリスマスも間近、厳しい寒さと雪の季節、12月9日(土)に、心温まる絵本とクラシック音楽をたっぷり味わえるコンサートを開催します。本公演では、北欧を中心に北の国々の絵本や文化を紹介しながら、北欧(ノルウェー・フィンランド)で研鑽を積んだピアニスト、安保美希さんの演奏で、クラシックの珠玉の名曲を楽しみます。海外絵本ならではの絵画的美しさと、メッセージやテーマの豊かさを感じとりながら、ノルウェー国立音楽大学やシベリウス音楽院で本格的に学ばれた安保さんならではの、華麗な技巧と情感たっぷりのピアノ演奏をご堪能ください。また当日は、長年北欧で留学生活を送られた安保さんより、北欧文化にまつわる貴重なお話、エピソードも伺える予定ですので、こちらも是非ご期待ください。

 

尚、公演後恒例のティータイムでは、美味しいロンネフェルト紅茶を味わいながら、開催中の企画展「絵本が映す「ふたりの情景」」の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。

 

※只今、先着順にてご予約受付中です!

 

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  去る10月28日(土)、ジミー・リャオ 絵本「星空」朗読会~絵本とジャズの調べvol.12~が開催されました。朗読とスタンダードジャズの名曲を融合させて、絵本の新たな魅力をお届けしてきたこのシリーズも今回が12回目。ジャズボーカリストの樋口みづほさんと、ジャズピアニストの西脇敦子さんが、満を持して今回取り組んだのが、台湾の国民的絵本作家・ジミー・リャオの傑作「星空 The Starry Starry Night」。2009年に発表され、映画化もされた本作は、ジミーの最高傑作と言われながら、なかなか邦訳されず、長年待ち望まれていた作品です。 

 絵本としては異例の100ページ近くに及ぶこの大作を、お二人は、見事な解釈と構成で、朗読とジャズを通して表現してくださいました。誰もが経験する、思春期の孤独と不安・・・主人公の女の子は、ある転校生の男の子との出会いをきっかけに、大好きだったおじいちゃんと一緒に見た「星空」を思い起こします。作品は、ジミーならではの緻密で鮮やかな絵画世界と、モノローグで展開していきます。今回お二人が、メインテーマとして選んだのがスタンダードジャズの名曲"Stardust"。冒頭のピアノによるモチーフから、何度も形を変えて演奏され、二人が星空を見るクライマックスシーンでは、樋口さんの圧倒的なボーカルの力に心を揺さぶられ、また少女が少し成長して大人になったラストでは、もう一度スキャットでしっとりと余韻たっぷりに歌い上げられました。また公演のもう一つのハイライトは、中盤、二人が旅に出る決意をして、おじいちゃんの家へ向かうシーン。ここは文字のないページが続くのですが、ここでは西脇さんの即興演奏が見事な力を発揮し、そこにさらに樋口さんの(歌詞のない)即興のボイスが重なるという新たな試みで、不安と希望が交錯する心象風景を見事に描き出しました。即興はジャズの最大の魅力の一つですが、作品を前に、目の前で音楽が生み出されていく瞬間を共有できるのは、とても幸せでワクワクする経験でした。 

 今回の公演を通して、やはり「星空」という作品の素晴らしさ(ジミーならではの繊細かつ鮮やかな絵画世界と、シンプルながら優しく心の痛みを包んでくれる言葉)を再確認すると同時に、朗読とジャズの魅力を大いに満喫することができました。公演まで何か月にも渡り、選曲と台本作りに取り組んでくださった樋口さん、絵本に造詣が深くジャズピアノの魅力をふんだんに見せてくださった西脇さん、公演に当たりお忙しい中快くご協力くださったトゥーヴァージンズの齋藤さん、そして雨の中ご来場いただき、この長大な作品に集中してじっと耳を傾けてくださった皆様、本当に有難うございました。響き館オープン以来、歩みをともにしてきた「絵本とジャズの調べ」に、今後もどうぞご期待ください。

 

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 「星空 The Starry Starry Night」(ジミー・リャオ/作・絵 

  天野健太郎/訳 two virgins/刊 税込み2160円)

 

 響き館でご購入いただけます。

 只今、特製ポストカードをプレゼント中です。(数量限定)

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 朝夕にひんやり心地よい風を感じる季節になりました。これから次第に深まっていく秋、そして冬の季節に向けて、響き館では10月7日(土)より、「ふたり」をテーマにした企画展を開催します。恋人、夫婦、親と子、友達など・・・絵本の中に描かれる、様々な「ふたり」の情景。喜び、悲しみ、愛しさと切なさと、そこに描かれる感情もまた実に様々ですが、その根底には、絵本ならではの「温かさ」と「希望」が確かに流れているように思います。 

 企画展おすすめの一冊「紙のむすめ」(ベルハッセン/文 シャピラ/絵 光村教育図書)は、日本で紹介されることが大変珍しいイスラエルの作品。白い紙の丘に住む、紙から生まれたむすめの元に、ある日おおきな白い紙が飛んできて---。この絵本の最大の魅力は、すべての絵が精緻で美しい「切り絵」で描かれているだけでなく、物語そのものが切り絵にリンクしているところです。ベルハッセンが書き下ろした優しく温かい物語と、実に40年以上のキャリアをもつシャピラの切り絵の世界が見事に溶け合う、この美しい一冊は、その造本・装丁の美しさも相まって、2015年ドイツ・ライプチヒで開かれた「世界で最も美しい本」コンクールに日本から選ばれて出品されました。 

 次第に心も体も「温もり」を求めたくなる季節--絵本の中の「ふたり」の情景に、あなたならではの発見をしてみてはいかがですか。 

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2024.11.23 Saturday