お知らせ(11.1 更新! NEW!)

12月5日(日)午後1時30分からの、絵本朗読会&朗読ワークショップですが、現在、残席わずかとなっております。今回、初めてワークショップつきの朗読会ということで、「聴くのは好きだけれど、人前で話すのはちょっと…」と思われている方や、参加したいけれど、時間的に夕方遅くまでは難しい、と思われている方もおありでは、と思っております。そこで、急きょ、「朗読会とティータイムのみ」のご参加ということで、本日から前日までの3日間、お申し込みを承ることにしました。会費は1200円となります。ご予約の際にその旨明記をお願いいたします。

今回朗読と講師を担当される朗読家、福山ひでみさんは、深くて優しい声で、どんな作品でも情感豊かに
表現することのできる素晴らしい力量をお持ちです。今回、和歌山からの初来演ということで、是非この機会にお聴きいただければ幸いです。もし、当日参加されてみて、ワークショップにも参加してみよう、と思われた方は、そのまま参加していただくことも可能です。皆様のご来場をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

※ワークショップまでのご参加を希望の方があれば、そちらを優先させていただく場合がございますので、どうぞご了承ください。

12月5日(日)午後、晩秋の美しい休日に、朗読家、福山ひでみ氏と、朗読グループ「イーマ」をお招きし、開館以来初めてとなる絵本朗読会&朗読ワークショップ-想いを言葉に、言葉を声に-を開催することになりました。今回は朗読を聴く喜びだけでなく、自ら声に出して読み、表現する喜びもともに味わっていただける特別企画になっております。詳細とお申込み方法は、メニューの「イベント」をご覧ください。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。 


樹々は今まさに紅葉の真っ盛り。日ごとに寒さが増す中、これから厳しい冬を迎えます。そんな晩秋から冬の到来の季節に合わせ、響き館では「心に寄り添う絵本」と題し、日頃私達が辛かったり悲しかったりした時に、そっと心に寄り添ってくれるような絵本を特集します。近年、大人にとっての絵本の意味が見直される中で、様々な人生の苦しみや悲しみを、正面から取り上げた絵本も珍しくなくなってまいりました。今回取り上げた作品も、重いテーマを扱いながらも、絵本ならではの、ユーモアと温かさに溢れたものばかりです。

今回のおすすめ絵本『うさぎのルーピースー』は、人気の絵本作家、どいかやさんによる、美しい小品です。「朝おきると 机のしたで うさぎが 死んでいました」という印象的な一文で始まるこの絵本では、自ら自然の中で暮らし創作を続ける作者ならではの、鋭くも温かい目を通して、死と再生の物語が切々と語られます。

どうか、それぞれの絵本を是非手にとっていただき、この晩秋から冬の始まりの季節にふさわしい、切ないけれど温かい、そんな物語を味わうひとときとなれば幸いです。

 

昨日14日(日)、響き館では2回目となる、牧内多美子さんによる、大人のための絵本朗読会が開催されました。当日は、開演前から、宝ヶ池通りで拡声器を用いたデモがおこなわれ、朗読会の開催が難しい状況になってしまいました。デモは2時間くらいは続くだろうという状況の中、急きょ予定を変更して、ティータイムを先におこなうことになりましたが、その間、牧内さんから、ご自身の朗読との出会いやこれまでの歩みのお話があり、参加者からも、絵本や朗読への思いなど様々なお話が出て、会場はすっかり和やかなムードに!その後、1時間ほど遅れて始まった朗読会も、皆様の素晴らしい集中力もあって本当に素晴らしいものになりました。特に終盤、物語のクライマックスでは、牧内さんの朗読にも情感がどんどん溢れ出し、参加者の皆様がぐいぐい引き込まれていくのが、肌で感じられました。予想もしないハプニングでしたが、読み手と聞き手が一体となった、ある意味忘れられない朗読会となりました。素敵な計らいをいただいた牧内さん、そして温かい雰囲気で、一心に耳を傾けてくださった参加者の皆様、本当に有難うございました!
「100万回生きたねこ」の作者で絵本作家、佐野洋子さんが昨日72歳で亡くなられました。当館へお越しのお客様も、この絵本を目にすると、ほとんどの方が「これ知ってる!」「やっぱりいいですよね」という言葉を口にされます。出版されてから30年余り、これほど多くの人に読まれ、強い印象を残してきた絵本は数少ないのではないでしょうか。主人公のねこは、生まれて初めて「いつまでも生きていたい」と思った時、皮肉にも「生」は一回限りであることを知ることになります。そんな当たり前の真実を私達に、鋭く突きつけてくるこの絵本は、やはり歴史に残る名作絵本だと思います。佐野さんは、他にもユーモア溢れる絵本を数多く残され、また心に残るエッセイもたくさん残してくださいました。ここに、慎んで佐野洋子さんの業績を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
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2024.11.24 Sunday