お知らせ(11.1 更新! NEW!)
会期は~6/5(月)まで延長決定! 前田まゆみさん・ギャラリートークは心に残る1日になりました。
5月13日(土)、この日は、待ちに待った、前田まゆみさんのギャラリートーク。本当に心に残る、忘れられない1日になりました。
当日はまず、響き館制作の、朗読と音楽による「オーリキュラと庭のはなし」の特別映像を、作者の前田さんもまじえて、皆で鑑賞しました。馬場精子さんの端正でいながら情感豊かな語りに、今回はバロックの協奏曲を中心に選曲した名曲たちが寄り添います。制作にはかなり苦労して、時間がかかりましたが、作者の前田まゆみさん、またお客様からも、お褒めの言葉をたくさんいただき、本当に嬉しく、励まされました。
そして映像の余韻が残る中始まった、前田まゆみさんのトーク。彼女の作品そのままの、優しく、率直な語り口に、どんどん引き込まれていきました。オーリキュラという特別な花との出会い、まだ絵を描き始めたばかりの若い頃に描いた、オーリキュラの物語の冒頭のスケッチ、しかし、そこからお話の続き、終わり方が分かった時には、20年以上の歳月が経っていたこと。
前田さんは「この物語は自分が書いた気がしない」「オーリキュラから身の上話を聞いたような感じがする」とおっしゃいます。それはきっと、その20数年間の間に経験した、様々な出来事や感情から、自然と物語が湧き出てきた、ということなのでしょう。
歳を重ねる・・・そこには、もちろん幸せや喜びもあれば、辛く悲しいこともあると思います。トークの中で、前田さんは、人生の中で最も精神的に辛かった時のことを話されました。とても重い内容のお話でしたが、その時「自分が愛するもの」があったことが「生きる力」に繋がったという部分は、本当に素直に心に響きました。それは、前田さんが実際に経験されたことをもとに、率直にお話しされたからこそ、とても説得力があって、深く共感できるものでした。
絵本の中で、オーリキュラも、その生涯の後半に、自分が「愛するもの」を見つけます。そして、そのことが、それまでにたっぷり受け取ってきた愛情に気づき、感謝し、「生をまっとうする」ことにつながっていきます。前田さんが私たちに伝えようとしてくださったことが、オーリキュラという一本の花の、生きる姿に、重なって見えました。
トークの後は、ロンネフェルトの美味しいアイスティーとともに、和やかなサイン会の時間。ここでも前田さんは、水彩絵の具で、美しくサラサラとサインを入れながら、お客様ひとりひとりと、丁寧に会話をされているのが印象的でした。限られた時間でしたが、この日確かに経験し感じたことは、オーリキュラの絵本とともに、きっとこれからの人生に、恵みと示唆を与えてくれることでしょう。
今回、こんな素晴らしい時間を私たちにくださった、前田まゆみさん、当日は途中から雨模様になりましたが、お忙しい中、ご参加くださった多くのお客様、本当に有難うございました。
春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展は、~6/5(月)まで会期延長が決定いたしました! そして、5/23(火)には、歌手の高野陽子さんを迎えて、ケルト音楽のライブも開かれます。皆様のご来館、ご参加をお待ちしております。
※特別開館の詳細 → https://hibikikan.com/free/exhibition-2023-a
※5/23(火)15:30~
花と愛を歌う、ケルトの調べ 高野陽子 Special Live
https://hibikikan.com/free/2023-spring-concert
残席、僅少です!
※来館予約・イベント予約はこちらから → https://hibikikan.com/reservation/event/
【来館予約を受付中、トークイベント予約は3/25 AM10時~】春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展 4月21日(金)~6月5日(月)
皆様、お待たせいたしました!2023年、春の特別開館のお知らせです!
長期休館中ではありますが、この度、期間限定の春の特別開館として、「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展を開催することになりました。会期は4月21日(金)~5月29日(月)。「オーリキュラと庭のはなし」(前田まゆみ/作 アリス館 2022)は、著者が長年大切に温めてきた、切なくも心温まる物語。長い時の流れの中で描かれる、誕生、出会い、別れ、そして再生の物語は、プリムラ・オーリキュラという1本の花の一生を通して、まるで人の一生を見ているかのよう。味わい深い人生の機微を映し出した物語を、前田まゆみさんならではの優しい色彩の絵が包み込みます。
昨春、ご好評いただいた「幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば」(創元社)に続く、前田まゆみさんの絵本原画展。本展でも、その美しい原画展示はもちろん、朗読家・馬場精子さんの朗読と音楽による、オリジナルプロモーション映像の上映、関連書籍や限定サイン本の販売、そして5月13日(土)には、作者の前田まゆみさんを迎えて、ギャラリートークも予定しております。暖かな日差しと陽気に、心浮き立つ季節、選書にもより一層力を注いで、皆様をお迎えできればと思っています。ご来館を楽しみにお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【春の特別開館 開催概要】
開催日:4月21日(金)~6月5日(月)※会期延長になりました!
休館日:火曜・水曜(5/3は祝日につきOPEN)、5/8(月)
開館時間:13時~18時(入館・ラストオーダー:17時まで)
入館料:700円(税込み 1ドリンクつき ※美味しいスイーツも追加でご用意)
前田まゆみさん ギャラリートーク&サイン会
5月13日(土) ①13時~15時 ②16時~18時 (各回 定員約8名)
作者の前田まゆみさんをお迎えし、「オーリキュラと庭のはなし」の朗読映像を一緒に鑑賞後、長い年月を経てこの作品の生まれた経緯や、作品にこめられたメッセージなどお話いただきます。トークイベントの後は、ティータイムとサイン会をお楽しみください。
参加費:おひとり2,000円(ロンネフェルト紅茶つき)
※事前予約制です。来館予約を受付中、トークイベント参加予約は、3月25日(土)午前10時~ 受付開始(先着順)です。詳細は、「次回の企画展」ページをご覧ください。
※展覧会の詳細→https://hibikikan.com/free/exhibition-2023-a
※来館予約とイベント参加予約はこちらから→https://hibikikan.com/reservation/event/
「クリスマス・キャンドルと絵本の夕べ」、たくさんのご来場、有難うございました!
12月22日~25日の4日間限定で開催の「クリスマス・キャンドルと絵本の夕べ」が無事に終了いたしました。2010年の開館以来、コロナ禍が最初に拡大した2020年を除いて、毎年大切に続けてきたこのイベント、12回目となる今回は、今まで以上に盛りだくさんな内容で開催いたしました。
2022年の企画展を彩った、「幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば」(前田まゆみ/絵・訳 創元社)と「海のアトリエ」(堀川理万子/作 偕成社)。朗読と音楽によるプロモーション映像(朗読:馬場精子)のアンコール上映では、作品の素晴らしさを再認識すると同時に、特に春の企画展の前に始まった、ロシアによるウクライナ侵攻のことなど、お話をしながら、当時の想いや感情が鮮やかに蘇りました。
「海のアトリエ」の中でも、特に印象深い「花子のマスク」(ロダン作)のシーン。「そうか、つらそうでもすばらしいのか」…確かに、辛い時だからこそ、感じられること、見えるもの、そして出会えるものがあります。人生に迷っていた時に出会った安曇野絵本館と館長の廣瀬さん、そこから響き館をオープンするに至った経緯、12年間ずっと大切にしてきたこと、そしてこれからも変わらず大切にしていきたいこと、お話を続ける中で、様々な想いが心の中を駆け巡ります。
「あなたはこれから、あなたのだいじな人にであうのよ。このことをずっとおぼえていたいって、そんな日が、きっとあなたをまってるわ。」…最後のおばあちゃんの言葉に託された「宝物」のようなメッセージは、大人か子どもかに関係なく、まさに普遍的なメッセージではないでしょうか。
イベントでは、他にも、もう絶版になってしまった貴重なクリスマス絵本の紹介や、ジャズピアノの自動演奏(Moon River, The Christmas Song)、そしてお待ちかねのティータイムでは、久しぶりの日本入荷となった、ロンネフェルトのクリスマスティー「ウィンターメルヘン」の甘く芳醇な香りとともに、美味しいチーズケーキとシュトーレンを楽しみました。
2022年も、残すところあと数日となりましたが、ゆれるキャンドルとイルミネーションの灯りの中で、上質な絵本に囲まれてお客様とともに過ごした夕べは、今年を締めくくる最高の時間になりました。寒い中(2日目と3日目の朝は、積雪も!)、ご来場くださったお客様に、改めて感謝申し上げます。本当に有難うございました!
新しい年にもまた、皆様に「大人×絵本」という贅沢な空間と時間をご提供できるように、頑張りたいと思いますので、どうぞご期待ください。また皆様とお会いできる日を、楽しみにしております!
今年も開催!「クリスマス・キャンドルと絵本の夕べ」(12/22~25)※只今、ご予約を受付中(先着順)です!
2022年もいよいよ最終盤、今年も12月22日(木)~25日(日)に、4日間限定で、恒例の「クリスマス・キャンドルと絵本の夕べ」を開催することとなりました。ゆれるキャンドルの灯りと、上質の絵本と音楽に囲まれて過ごす、響き館ならではの贅沢な「大人のための絵本時間」。今年を締めくくるに相応しい、素敵なイベントとなるよう、たくさんの特典と演出をご用意してお待ちしております。
*****
【クリスマス・キャンドルと絵本の夕べ】
開催日時:12月22日(木)~25日(日) 15:30~18:00
入場料:1500円(ロンネフェルトのクリスマスティー、クリスマスデザートつき)
※事前予約制です。
ご予約は12月3日(土)15:30~ 下記専用ページより、受付開始(先着順)
https://hibikikan.com/reservation/event
準備の都合上、出来る限り、12月14日(水)までにお申し込みください。
*****
1)夕刻より、各テーブルのキャンドルに点火、ガーデンのイルミネーションも点灯します。Jazzのゆったり流れる店内で、大人限定の絵本カフェならではの演出をお楽しみください。ジャズピアノによる、クリスマスナンバーの自動演奏も予定しております。
2)2022年の企画展を彩った、「世界の美しいことば」(前田まゆみ 創元社)、「海のアトリエ」(堀川理万子 偕成社)、プロの朗読と音楽によるプロモーション映像(朗読:馬場精子)をアンコール上映! さらには、特選クリスマス絵本の映像紹介タイムも。 今年を振り返りながら、改めて絵本の魅力について、また響き館のコンセプトとこれからについて、店主からお話しいたします。
3)ドイツ・ロンネフェルト社からは、季節限定のクリスマスティー「ウィンターメルヘン」を。シナモン、オレンジピール、アニスの実をブレンドした豊かな香りと味わいで、心も体も温まります。デザートには、特製プチ・チーズケーキに、クリスマスの定番、美味しい「シュトーレン」を添えて。シュトーレンは7種類のスパイスをブレンドした、本格的な味わいです。
※プログラム内容や、タイムテーブル、メニューは、状況により、やむを得ず、見直し、変更になる場合もございます。その場合は、こちらでお知らせいたします。
秋の特別開館:「海のアトリエ」 絵本原画&パネル展、たくさんのご来館、有難うございました!
「あなたはこれから、あなたのだいじな人にであうのよ。このことをずっとおぼえていたいって、そんな日が、きっとあなたをまってるわ。」(「海のアトリエ」より)
約1か月に渡って開催してまいりました、秋の特別開館「海のアトリエ」絵本原画&パネル展が、無事に終了いたしました。
学校に行けなくなって、家に閉じこもっていた女の子が、絵描きさんのアトリエで過ごした、宝物のような1週間。心に響く豊かな物語と、堀川理万子さんの透明水彩による極上の原画、そしてプロモーション映像で見事な朗読をしてくださった馬場精子さんの語り、すべてが美しくて味わい深く、まるで「海のアトリエ」という上質な映画を見終わったような余韻が今も胸にしっかりと残っています。
今回もたくさんの方にご来館いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。企画展の度にいつもリピートしてくださるお客様、本当に何年かぶりに再会できたお客様、初めて来てくださった素敵なお客様との出会い、今回のためにご遠方からはるばるお越しくださったお客様もありました。その時々にかわした会話や、ノートやメッセージカードに綴られた、心のこもった言葉(→カードは堀川さんの元にお届けしました!)・・・どれもが印象的で、冒頭の「海のアトリエ」の中の言葉を借りれば、「このことをずっとおぼえていたい」・・まさにそんな企画展になりました!
会期中は何かと余裕がなく、ゆっくり外出する時間もままならなかったのですが、先日久しぶりに散策に出ると、メタセコイヤ並木をはじめ、紅葉の何と美しいこと!季節は着実に秋から冬へと向かいつつあるようです。
しばらくの間、響き館は再び休館となりますが、また次の機会へ向けて、しっかり準備してまいりたいと思います。どうかその日を楽しみに、これからも引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
最後に、お忙しい中ご来場くださった皆様、美しい作品を通して優しく豊かなメッセージを届けてくださった堀川理万子さん、今回も「語り」の力を改めて感じさせてくださった朗読家の馬場精子さん、開催にあたりきめ細かくご対応くださった、偕成社の皆さん、改めて、本当に有難うございました!