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12月15日(土)、今年を締めくくるのに相応しい朗読会を開催することになりました。2014年以来、朗読家の馬場精子さんをお迎えしてお届けしてきた「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~」。6回目となる今回は、開催中の企画展「M.B.ゴフスタイン~人と仕事~」に合わせ、ゴフスタインが残した珠玉の絵本「ゴールディーのお人形」と「おばあちゃんのはこぶね」をお届けします。

 

 「ゴールディーのお人形」は小さな手作りの木の人形を、一生懸命彫り続ける職人の女の子ゴールディーが、孤独や悲しみを抱えつつも、ある素晴らしい出会いを通して、自分の仕事のかけがいのない意味と幸せを見出していく物語。「自分が信じるすばらしい何かのために黙々と働く人の美しさと尊さ」(ゴフスタイン)を描いた代表作です。また「おばあちゃんのはこぶね」では、90年前、幼い頃に父が作ってくれたノアの方舟を通して、おばあちゃんの人生が温かく描き出されます。作者自身の人となりや生涯とも重なるようなこの絵本は、人生の一コマ一コマの輝きを映し出し、まさに年を重ねた大人が、自分のためにずっと大切にしたい一冊です。

 

 シンプルな絵と言葉で、大人の心の琴線に触れる絵本を残したゴフスタイン。響き館としても開館以来ずっと大切にしてきた作品を取り上げる、満を持してのプログラムです。言葉と絵と音楽の美しいコラボレーションで味わう「芸術としての朗読」---温かく、豊かで贅沢なひとときを、どうぞご堪能ください。

 

  尚、公演後恒例のティータイムでは、美味しいロンネフェルト紅茶を味わいながら、ゴフスタインの絵本はもちろん、同時開催の企画展示「冬に味わう美しい絵本」をゆっくりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。

 

※ご予約は、12月1日(土)正午~先着順で受け付けます。ご予約方法など、詳細は「イベント」ページをご覧ください。

 

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11月17日(土)開催の「大人が楽しむ絵本時間」に、講師の更家なおこさん(NSプロジェクト代表)とともにお招きする絵本作家・イラストレーターのにきまゆさんの絵本原画展を開催することになりました。期間は、イベント当日を含む、11月2日(金)~26日(月)までです。にきさんは、更家さんとともに、3.11以来、絵本を通した被災地の心の支援に取り組まれ、セラピー絵本「道しるべ」(白馬出版)の制作にも携わりました。今回の原画展では、スケールの大きな、その「道しるべ」の最終場面の原画をはじめ、その美しい作品の数々をご覧いただけます。にきさんは、特に動植物の絵を得意とされ、その温かみのある、優しい色合いと筆致の絵には定評があります。紅葉深まる秋の季節、どうぞ原画に囲まれる幸せな時間を過ごしにお越しください。

 

[にきまゆ・プロフィール]

大阪府茨木市在住。主に子ども向けのイラストを中心に活動中。

絵本に『パンやのコナコナ』(ブロンズ新社)、『100えんのにじ』(フレーベル館)、児童書に『こぎつねいちねんせい』(あかね書房)などがある。
東日本大震災後、専門学校時代の恩師と共に「絵本でつなぐプロジェクト」の一員として、絵本を送る活動や心のケアのための絵本「道しるべ」の制作に携わる。

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 絵本「道しるべ」より最終場面 (更家なおこ/にきまゆ 白馬出版 2014)
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 古都の秋も深まる頃、11月17日(土)に、大人のための絵本ワークショップを開催することになりました。

 絵本は、人生のあらゆるシーンを見事に切り取り、あたたかい物語と絵で、私たちに語りかけてきます。今回は、そんな絵本の魅力をいつもと違う視点で味わっていただける絵本ワーク企画です。絵本を読み語り、思いを共有したり、シンプルな絵本ワークでほっこりあたたかなひとときをお楽しみください。 

 講師は、3.11から現在も継続して被災地に絵本を届け、現地でこころの復興支援をされている更家なおこさん。専門学校で絵本作家を10年養成してきた経験を活かし、全国に絵本教室を展開、「絵本1冊で、大人が安心して気持ちが話せる居場場」を作るために、各地で絵本イベントを開催し、絵本の場づくりを広めています。 

 また今回は、共著の絵本「道しるべ」でこころにしみ入る絵を描かれた、絵本作家にきまゆさんもお招きし、その原画もご覧いただけます。めったに出来ない、絵本作家さんとの語らいコーナーもお楽しみいただきながら、絵本の可能性を感じてもらえればと思います。皆様のご参加をお待ちしております。 

 

※にきまゆさんの絵本原画展は11/2(金)~26(月) 開催予定です。

※ご予約は、11月3日(土・祝)正午~受付開始(先着順)です。ご予約方法など詳細は、「イベント」ページをご覧ください。

 

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10月13日(土)より開催の秋冬の企画展は、昨年惜しまれつつ亡くなったアメリカの絵本作家、M. B. ゴフスタイン(1940-2017)の追悼特別企画展です。昨年12月20日、多くの人々に愛されたゴフスタインがその生涯を閉じました。その日は彼女の77歳の誕生日でした。多くがシンプルな絵と文体で綴られた彼女の絵本は、どれも味わい深いものばかりで、人生の一コマ一コマの輝き、仕事をする人々の尊さを見事に映し出しました。作品の多くは数十年前に書かれたものですが、今日「大人にとっての絵本の意味」を考える際に、なくてはならない存在です。本企画展では、ゴフスタインの業績を偲び、その生涯と作品を、貴重な資料パネルや、朗読映像などを通して紹介いたします。現在国内で販売されている絵本はもちろん、今は入手困難な貴重な作品も併せて展示いたします。同時開催の「秋に読みたい美しい絵本」では、落ち着いた季節に相応しく、ひと際美しい絵と言葉に溢れた作品を味わっていただきます。読書と芸術の秋--大人向きの絵本で、豊かな時間と空間を堪能してみませんか。

 

<会期中特典>

1)ゴフスタインの人柄と生涯を紹介する、写真やセルフポートレイトなど、貴重な資料パネルを展示いたします。

2)追悼企画として復刊された「おばあちゃんのはこぶね」(谷川俊太郎/訳 2018 現代企画室刊)を、美しい朗読とクラシックギターによる映像(朗読:馬場精子氏)で紹介します。

3)最晩年に残したゴフスタイン「最期のことば」(上記絵本に収録)を、彼女の夫であるデイビッド・アレンダー氏が制作された貴重な映像とともに紹介します。

 

2)3)は、併せて約8分間の映像上映と、店主による簡単な解説でお楽しみいただきます。上映時間は随時、お客様の状況に合わせてとなります。できるだけ多くの方にご覧いただけるようにしますが、混雑状況などタイミングによってはご覧いただけない場合もございます。悪しからずご了承ください。

 

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 既に手に取られた方もおられるかもしれませんが、先日出版された「全国 旅をしてでも行きたい 街の本屋さん」(発行:G..)の中で、響き館を紹介してくださっています。

 

 タイトル通り、わざわざ旅行をしてでも是非訪れたい全国の個性的な書店を紹介するという本書は、昨年に出た同趣旨の「東京編」に続くものですが、このような書籍に取り上げられることは、本当に光栄で嬉しく思っています。2010年春のオープンから8年余り、もともと絵本カフェとしてスタートし、それは現在も変わらないのですが、この間、蔵書の数は1000冊近くに達し、当初は少なかった販売タイトルの数も何倍にも増えました。私の中でも、「響き館=本屋さん」という意識がどんどん強くなってきたのです。もちろん京阪神からのお客様が大半ですが、中には北は北海道から南は沖縄まで---随分遠くからお越しになり、「響き館のことを知って、いつか京都に行く機会があれば是非訪れたいと思っていました」とおっしゃってくださることがあります。こんな小さな街の書店にとって、これほど幸せなことはありません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 本が売れない時代、地方を中心に、本屋さんが1軒もない自治体がかなりの割合にのぼると聞きます。そんな中、1冊の絵本を買ってくださることは、何よりも大きな喜びです。響き館で絵本を購入してくださるお客様が「この絵本連れて帰ります」とおっしゃることがあります。「連れて帰る」という言葉、それはきっと、「ここでこの絵本と出会って、そのまま置いて帰り難くて、やっぱり一緒に帰ります」ということなのでしょう。「物」としての本なら、インターネットも含めて、いつどこででも買うことができますし、品物自体はまったく同じものです。けれど、本と出合ったその時の「思い出」として「連れて帰る」ことは、本屋さんという、実際に過ごす「時間と空間」を伴う場所でしかできない体験だと思うのです。響き館の原点となった、安曇野絵本館・館長の故・廣瀬さんが、冗談交じりに「ここで買った絵本から何かここだけの特別な香りがすればいいのになあ」とおっしやったことがあります。実際に香りはしなくても、安曇野絵本館で買った絵本は今でもすぐに分かりますし、本の中にその時の気持ちや思い出がいっぱい詰まっています。

 

 改めて、今回このような企画にお声かけいただいたG..の長谷川さん、中尾さん、また丁寧な取材と素敵な記事を書いてくださった「ことり会」のライター、江角さんに心から感謝いたします。忙しい日常の中で、大人が絵本とじっくり向き合える貴重な時間と空間を提供すること、そして一冊一冊の絵本を心をこめて紹介し、お客様と絵本を結ぶお手伝いをすること、これからもそこに力を注いでいければと思います。今後とも響き館をよろしくお願いいたします。

 

※「全国 旅をしてでも行きたい 街の本屋さん」(和気正幸、荒井宏明、他/著 G.B.  ¥1728(税込))

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