お知らせ(6.8 更新! NEW!)

心に残る企画展になりました!春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ絵本原画展、たくさんのご来場有難うございました!

4月末から開催してまいりました、春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展、6月5日をもちまして無事に終了いたしました!スタートした頃は、まだやっと春の暖かさを感じられるようになったばかりでしたが、気がつくと、季節は新緑の季節を駆け足で通り過ぎ、もう雨の季節になっていました。会期の最終日には、再び作者の前田まゆみさんをお迎えして、ギャラリートークのアンコール開催(写真2枚目)。フランクで、優しく心のこもったお話に耳を傾け、オーリキュラの物語をしっかり心に刻みながら、とても充実した締めくくりとなりました。

わがままで美しい花、プリムラ・オーリキュラ。1本の花の生涯には、私たちが人生で経験する様々な出来事や感情が投影されていました。大切な存在との別れ、伝えられなかった想い、そして初めて「自分から愛する」ことを知った「あおむし」との出会い。空に消えていった蝶を見送った後、涙がこぼれて止まらなく場面は、心が揺さぶられる思いでした。「愛するものがあるから生きられる」・・・まさにそんな出会いを経て、オーリキュラは幸せな生をまっとうすることができたのだと思います。前田さんは、この絵本のテーマは「愛情」だとおっしゃっていました。長い歳月を経て再び巡ってきた春。最後の春の庭には、また「いのち」が巡ってきただけではなく、私には「愛情」が巡っているように思いました。「お花さん、こんにちは。いっしょにあそぼう」・・今度はこの女の子が、オーリキュラに愛情をいっぱい注いでくれることでしょう。

会期中は、たくさんご来場いただき、また「オーリキュラと庭のはなし」をはじめ、たくさんの絵本をお迎えくださり、心から嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。心に響く絵本、優しく美しい原画とギャラリートークで魅了してくださった前田まゆみさん、いつも端正でありながら情感豊かな語りで作品の心を伝えてくださる朗読家の馬場精子さん、3年ぶりの音楽イベントで響き館に再び生の声と音楽を取り戻してくださったケルト歌手の高野陽子さん、原画展の開催にあたりきめ細かくサポートしてくださったアリス館さん(山口さん、槇野さん)、春秋社さん、創元社さん、改めて本当に有難うございました!

最後に、とても不規則な開館にもかかわらず、(会期中の来館が叶わない方も含めて)いつも気にかけて、心待ちにしてくださるお客様。京都近郊だけでなく、関東をはじめ、遠路はるばる足を運んでくださるお客様。響き館を「自分を取り戻せる故郷のような場所」だと大切に感じてくださるお客様。そうしたお客様の存在、想いが何より嬉しく励みになっています。この小さなお店にできることは限られていますが、これからも作品や作者の想いに寄り添いながら、心のこもった絵本紹介を通して、絵本とお客様を繋ぐ「橋渡し」の役目を果たせるよう、精進していきたいと思います。今後の予定はまだ未定ですが、また次の企画、開館を楽しみにお待ちいただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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いよいよ最終週! 最終日6/5(月)には、前田まゆみさん・ギャラリートークのアンコール開催も!

春の陽気とともに始まった、春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展も、いよいよ最終週となりました。大人の心の奥深くに響く、オーリキュラの美しい絵と物語。繊細で温かい原画とともに、是非、お見逃しなきよう、ご来館をお待ちしております。

そして前田まゆみさんからは、うれしいサプライズが!最終日となる6月5日(月)、再び「オーリキュラと庭のはなし」についてお話くださることになりました!こちらは、5月13日に開催し、ご好評いただいたギャラリートーク&サイン会のアンコール開催となります。急なお知らせとなり恐縮ですが、春の特別開館の締めくくりとなるこの日、再び前田まゆみさんを囲んで、温かく幸せな時間となればと思います。ご予約、お待ちしております。(最終日、13:00~15:00 は通常の来館予約も可能です。

前田まゆみさん ギャラリートーク&サイン会(アンコール開催)

6月5日(月) 15:30~17:30 

作者の前田まゆみさんをお迎えし、朗読家・馬場精子さんの朗読と音楽による「オーリキュラと庭のはなし」の映像を一緒に鑑賞後、長い年月を経てこの作品の生まれた経緯や、作品にこめられたメッセージなどお話いただきます。トークイベントの後は、ティータイムとサイン会をお楽しみください。

参加費:おひとり2,000円(ロンネフェルト紅茶つき)  

ご予約:5/30(火)15:30~  下記、ご予約ページより受付(先着 10名)

http://hibikikan.com/reservation/event 

(受付開始日時までは、「予約する」ボタンが表示されません。)

※サインは(当日もしくは過去に)当館でご購入の本に限ります。

※席数が少ないので、ご予約は2名様まででお願いいたします。

※アンコール開催につき、前回ご参加されなかったお客様を優先させていただく場合があります。

「オーリキュラの物語によせて 花と愛を歌う、ケルトの調べ 高野陽子 Special Live」、忘れられない1日となりました!

2023523日、響き館に、また、生の「声」と「音楽」が戻って来ました!コロナ渦以降、実に3年ぶりとなる音楽イベントとなった「オーリキュラの物語によせて 花と愛を歌う、ケルトの調べ 高野陽子 Special Live」。美しい絵本の物語と音楽に、目と耳と心が満たされる1日となりました! 

「オーリキュラと庭のはなし」朗読と音楽による映像上映(朗読:馬場精子さん)の後、まだたっぷりと余韻が残る中、そっと静かに流れ出したライアーの繊細で優しい音色。そこに、高野陽子さんの凛とした、艶のある美声が重なります。歌われたのは、アイルランド民謡「サリーガーデン」。そう、今日のプログラムは、オーリキュラの物語によせて、「花」「愛」「いのち」「庭」「別れ」「(いのちや愛の)循環」といったテーマでセレクトされた、ケルトの名曲たちです。 

「庭の千草」という日本語詞でも親しまれている「ラストローズオブサマー」や「マハラリーの華」など、ライアーの弾き語りを中心にしながら、パンデイレタやシュルティボックスなど、ケルトの民族楽器も披露してくださいました。

ケルトの音楽は、抒情的でどこか哀愁を帯びたものが多いのですが、特にアララダスマリニャス〜マリアソリーニャで使用した、シュルティボックスの奏でる通奏低音は、神秘的で、独特の情感を漂わせて、とても印象的でした。 

新型コロナは5類に移行し、感染対策も緩和されたとは言え、この狭い空間に10名以上が集い、歌唱を伴うイベントをおこなうことに、戸惑いや葛藤もありました。加えて、絵本作品の後に、それと調和するプログラムを組む難しさ。たくさんの課題がある中、高野陽子さんは、本当に誠実で丁寧に取り組んでくださいました。響き館での公演は4回目、しかも響き館の原点となった、今はなき「安曇野絵本館」に何度か訪れたことがあり、その空気を肌で知ってくださっている高野さん。コロナ渦以降、初の音楽イベントを何とか成功させたいという強い想いで、気持ちを一つにすることができました。 

絵本の美しい絵と言葉と音楽が、調和して響き合う空間を創りたい・・・この日、響き館の原点をまた取り戻すことができたように思います。高野陽子さんはもちろん、平日午後という難しい時間帯にもかかわらず、足を運んでくださり、言葉と音楽に、熱心に耳を傾けてくださったお客様に、感謝の気持ちでいっぱいです。これを足掛かりに、また生の朗読や音楽を皆様にお届けしていけたらと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 

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春の特別開館も、会期延長分も含めて、残り開館日8日間となりました。オーリキュラの美しい絵と物語に会いに、是非お越しください! 

会期:4月21日(金)~6月5日(月) ※会期延長決定!

休館日:火曜・水曜

開館時間:13時~18時(入館・ラストオーダー:17時まで)

入館料:700円(税込み 1ドリンクつき ※美味しいスイーツは追加でご用意できます。) 

※特別開館の詳細 → https://hibikikan.com/free/exhibition-2023-a

※来館予約はこちらから → https://hibikikan.com/reservation/event/ 

 

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会期は~6/5(月)まで延長決定! 前田まゆみさん・ギャラリートークは心に残る1日になりました。

5月13日(土)、この日は、待ちに待った、前田まゆみさんのギャラリートーク。本当に心に残る、忘れられない1日になりました。

当日はまず、響き館制作の、朗読と音楽による「オーリキュラと庭のはなし」の特別映像を、作者の前田さんもまじえて、皆で鑑賞しました。馬場精子さんの端正でいながら情感豊かな語りに、今回はバロックの協奏曲を中心に選曲した名曲たちが寄り添います。制作にはかなり苦労して、時間がかかりましたが、作者の前田まゆみさん、またお客様からも、お褒めの言葉をたくさんいただき、本当に嬉しく、励まされました。

そして映像の余韻が残る中始まった、前田まゆみさんのトーク。彼女の作品そのままの、優しく、率直な語り口に、どんどん引き込まれていきました。オーリキュラという特別な花との出会い、まだ絵を描き始めたばかりの若い頃に描いた、オーリキュラの物語の冒頭のスケッチ、しかし、そこからお話の続き、終わり方が分かった時には、20年以上の歳月が経っていたこと。

前田さんは「この物語は自分が書いた気がしない」「オーリキュラから身の上話を聞いたような感じがする」とおっしゃいます。それはきっと、その20数年間の間に経験した、様々な出来事や感情から、自然と物語が湧き出てきた、ということなのでしょう。

歳を重ねる・・・そこには、もちろん幸せや喜びもあれば、辛く悲しいこともあると思います。トークの中で、前田さんは、人生の中で最も精神的に辛かった時のことを話されました。とても重い内容のお話でしたが、その時「自分が愛するもの」があったことが「生きる力」に繋がったという部分は、本当に素直に心に響きました。それは、前田さんが実際に経験されたことをもとに、率直にお話しされたからこそ、とても説得力があって、深く共感できるものでした。

絵本の中で、オーリキュラも、その生涯の後半に、自分が「愛するもの」を見つけます。そして、そのことが、それまでにたっぷり受け取ってきた愛情に気づき、感謝し、「生をまっとうする」ことにつながっていきます。前田さんが私たちに伝えようとしてくださったことが、オーリキュラという一本の花の、生きる姿に、重なって見えました。

トークの後は、ロンネフェルトの美味しいアイスティーとともに、和やかなサイン会の時間。ここでも前田さんは、水彩絵の具で、美しくサラサラとサインを入れながら、お客様ひとりひとりと、丁寧に会話をされているのが印象的でした。限られた時間でしたが、この日確かに経験し感じたことは、オーリキュラの絵本とともに、きっとこれからの人生に、恵みと示唆を与えてくれることでしょう。

今回、こんな素晴らしい時間を私たちにくださった、前田まゆみさん、当日は途中から雨模様になりましたが、お忙しい中、ご参加くださった多くのお客様、本当に有難うございました。

春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展は、~6/5(月)まで会期延長が決定いたしました! そして、5/23(火)には、歌手の高野陽子さんを迎えて、ケルト音楽のライブも開かれます。皆様のご来館、ご参加をお待ちしております。

※特別開館の詳細 → https://hibikikan.com/free/exhibition-2023-a

※5/23(火)15:30~

花と愛を歌う、ケルトの調べ 高野陽子 Special Live

https://hibikikan.com/free/2023-spring-concert

残席、僅少です!

※来館予約・イベント予約はこちらから → https://hibikikan.com/reservation/event/ 

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【来館予約を受付中、トークイベント予約は3/25 AM10時~】春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展 4月21日(金)~5月29日(月)

皆様、お待たせいたしました!2023年、春の特別開館のお知らせです!

 

長期休館中ではありますが、この度、期間限定の春の特別開館として、「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展を開催することになりました。会期は4月21日(金)~5月29日(月)。「オーリキュラと庭のはなし」(前田まゆみ/作 アリス館 2022)は、著者が長年大切に温めてきた、切なくも心温まる物語。長い時の流れの中で描かれる、誕生、出会い、別れ、そして再生の物語は、プリムラ・オーリキュラという1本の花の一生を通して、まるで人の一生を見ているかのよう。味わい深い人生の機微を映し出した物語を、前田まゆみさんならではの優しい色彩の絵が包み込みます。

 

昨春、ご好評いただいた「幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば」(創元社)に続く、前田まゆみさんの絵本原画展。本展でも、その美しい原画展示はもちろん、朗読家・馬場精子さんの朗読と音楽による、オリジナルプロモーション映像の上映、関連書籍や限定サイン本の販売、そして5月13日(土)には、作者の前田まゆみさんを迎えて、ギャラリートークも予定しております。暖かな日差しと陽気に、心浮き立つ季節、選書にもより一層力を注いで、皆様をお迎えできればと思っています。ご来館を楽しみにお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【春の特別開館 開催概要】 

開催日:4月21日(金)~6月5日(月)※会期延長になりました! 

休館日:火曜・水曜(5/3は祝日につきOPEN)、5/8(月)

開館時間:13時~18時(入館・ラストオーダー:17時まで) 

入館料:700円(税込み 1ドリンクつき ※美味しいスイーツも追加でご用意) 

 

前田まゆみさん ギャラリートーク&サイン会

5月13日(土) ①13時~15時  ②16時~18時  (各回 定員約8名)

作者の前田まゆみさんをお迎えし、「オーリキュラと庭のはなし」の朗読映像を一緒に鑑賞後、長い年月を経てこの作品の生まれた経緯や、作品にこめられたメッセージなどお話いただきます。トークイベントの後は、ティータイムとサイン会をお楽しみください。

参加費:おひとり2,000円(ロンネフェルト紅茶つき)

 

※事前予約制です。来館予約を受付中、トークイベント参加予約は、3月25日(土)午前10時~ 受付開始(先着順)です。詳細は、「次回の企画展」ページをご覧ください。

 

※展覧会の詳細→https://hibikikan.com/free/exhibition-2023-a

※来館予約とイベント参加予約はこちらから→https://hibikikan.com/reservation/event/ 

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