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「フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ~絵本とピアノの贈り物 vol.3~」、ご来場有難うございました。
1月18日(土)午後、開催中の「おどりたいの」豊福まきこ・絵本原画展にちなみ、「フランス・バレエ音楽と名曲の愉しみ~絵本とピアノの贈り物 vol.3」が開催されました。出演は、響き館では3回目の公演となる、ピアニストの安保美希さん。2017年から、本と音楽をつなぐプロジェクト Honmonotone を立ち上げ、本のある空間での演奏に精力的に取り組まれています。
プログラムの最初は、「おどりたいの」の絵本を朗読しながら、フランス・バレエ音楽を楽しむというもの。前半は、アダンの「ジゼル」からの抒情的で美しい楽曲から、リズミカルな舞踊音楽まで、絵本の中のバレエの可憐で躍動的なシーンに、音楽がピッタリと寄り添います。そして、絵本のクライマックスとなる、うさぎたちの月夜の発表会の場面では、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」からの選曲。ここでは躍動的なリズムと同時に、ロマンチックで幻想的な雰囲気もぴったりで、終曲の「妖精の園」では、うさぎたちの発表会をいつまでもうっとりと眺めていたくなる、そんな気持ちに満たされました。
そしてプログラム後半。今度はさながら「フランス音楽名曲集」といった趣きで、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、サティといった、フランスを代表する作曲家たちの、人気の楽曲が続きます。安保さんの丁寧な演奏が、それぞれの楽曲の旋律や和音の美しさを、じっくりと聴かせてくれました。またそれぞれの作曲家にまつわる、安保さんのお話も、とても興味深くて、フランス音楽の歴史の縦の流れだけでなく、作曲家どうしの横のつながりも分かって、とても勉強になりました。
豊福さんの描く「おどりたいの」の絵本の世界に、リアルな音が加わることで、とても豊かな気持ちになり、新しい世界に飛び込んでいく勇気の大切さという、この絵本のメッセージが一人一人の心に刻まれました。当日は悪天候の中、はるばる東京からご来演くださり、今回も誠実で美しい音楽を届けてくださった安保美希さん、そして年始のお忙しい中お越しくださり、熱心に耳を傾けてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。「絵本とピアノの贈り物」シリーズの今後にも、どうぞご期待ください。
<当日の演奏曲目>
1.「ジゼル」第二幕より、グラン・パ・ド・ドゥ アンダンテ(アダン作曲)
2.「ジゼル」第二幕より、グラン・パ・ド・ドゥ アンダンティーノ(アダン作曲)
3.「小組曲」より「バレエ」(ドビュッシー作曲)
4.「ジゼル」第一幕より「バリエーション」(アダン作曲)
5.「マ・メール・ロワ」より「パゴダの女王」(ラヴェル作曲)
6.「マ・メール・ロワ」より「妖精の園」(ラヴェル作曲)
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1.アラベスク 第1番(ドビュッシー作曲)
2.「ベルガマスク組曲」より「月の光」(ドビュッシー作曲)
3.亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル作曲)
4.エディット・ピアフへのオマージュ(プーランク作曲)
5.ジュ・トゥ・ヴ(あなたがほしい)(サティ作曲)