お知らせ(12.4 更新! NEW!)

ほんのひと月ほど前までの猛暑が嘘のように、季節は大きく進み、これから古都・京都は美しい紅葉の季節を経て、また寒い冬の季節に向かっていきます。この深まる秋からの季節、響き館では、「問いかけ、語りかける絵本」と題して、本の中に、質問・問いかけが含まれている作品や、モノローグの語りで物語が進行する絵本を特集します。これらの素晴らしい作品の多くは、その絵本の世界に引き込まれていくうちに、まるで私達自身に、絵本が直接問いかけ、語りかけてくるかのような感覚を味わうことができます。

 

今回のおすすめ絵本「最初の質問」は、詩人・長田弘氏の代表作である詩と、絵本画家・いせひでこ氏による美しい絵画のコラボレーション。シンプルな言葉で紡がれる一つ一つの質問は、時に優しく、時に鋭く私達の心の奥深くに問いかけてきます。いせ氏の絵は、透明感あふれる美しさに満ち、言葉の意味を深く捉え、新たな作品へと昇華させています。長田氏によると、この詩は、「ことば」と「絵」という二つの楽器が演奏するソナタとして構想されたとのこと。まさにその一つの結晶とも言えるこの絵本は、自分自身はもちろん、大切な人への贈り物にもぴったりな一冊です。

 

どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の中からの「問いかけ」、「語りかけ」の声に耳を傾け、そっと心で対話してみては如何でしょうか。

※7日(木)、8日(金)は展示替えのための休館となります。

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2024.12.06 Friday