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会期は~6/5(月)まで延長決定! 前田まゆみさん・ギャラリートークは心に残る1日になりました。

5月13日(土)、この日は、待ちに待った、前田まゆみさんのギャラリートーク。本当に心に残る、忘れられない1日になりました。

当日はまず、響き館制作の、朗読と音楽による「オーリキュラと庭のはなし」の特別映像を、作者の前田さんもまじえて、皆で鑑賞しました。馬場精子さんの端正でいながら情感豊かな語りに、今回はバロックの協奏曲を中心に選曲した名曲たちが寄り添います。制作にはかなり苦労して、時間がかかりましたが、作者の前田まゆみさん、またお客様からも、お褒めの言葉をたくさんいただき、本当に嬉しく、励まされました。

そして映像の余韻が残る中始まった、前田まゆみさんのトーク。彼女の作品そのままの、優しく、率直な語り口に、どんどん引き込まれていきました。オーリキュラという特別な花との出会い、まだ絵を描き始めたばかりの若い頃に描いた、オーリキュラの物語の冒頭のスケッチ、しかし、そこからお話の続き、終わり方が分かった時には、20年以上の歳月が経っていたこと。

前田さんは「この物語は自分が書いた気がしない」「オーリキュラから身の上話を聞いたような感じがする」とおっしゃいます。それはきっと、その20数年間の間に経験した、様々な出来事や感情から、自然と物語が湧き出てきた、ということなのでしょう。

歳を重ねる・・・そこには、もちろん幸せや喜びもあれば、辛く悲しいこともあると思います。トークの中で、前田さんは、人生の中で最も精神的に辛かった時のことを話されました。とても重い内容のお話でしたが、その時「自分が愛するもの」があったことが「生きる力」に繋がったという部分は、本当に素直に心に響きました。それは、前田さんが実際に経験されたことをもとに、率直にお話しされたからこそ、とても説得力があって、深く共感できるものでした。

絵本の中で、オーリキュラも、その生涯の後半に、自分が「愛するもの」を見つけます。そして、そのことが、それまでにたっぷり受け取ってきた愛情に気づき、感謝し、「生をまっとうする」ことにつながっていきます。前田さんが私たちに伝えようとしてくださったことが、オーリキュラという一本の花の、生きる姿に、重なって見えました。

トークの後は、ロンネフェルトの美味しいアイスティーとともに、和やかなサイン会の時間。ここでも前田さんは、水彩絵の具で、美しくサラサラとサインを入れながら、お客様ひとりひとりと、丁寧に会話をされているのが印象的でした。限られた時間でしたが、この日確かに経験し感じたことは、オーリキュラの絵本とともに、きっとこれからの人生に、恵みと示唆を与えてくれることでしょう。

今回、こんな素晴らしい時間を私たちにくださった、前田まゆみさん、当日は途中から雨模様になりましたが、お忙しい中、ご参加くださった多くのお客様、本当に有難うございました。

春の特別開館「オーリキュラと庭のはなし」前田まゆみ 絵本原画展は、~6/5(月)まで会期延長が決定いたしました! そして、5/23(火)には、歌手の高野陽子さんを迎えて、ケルト音楽のライブも開かれます。皆様のご来館、ご参加をお待ちしております。

※特別開館の詳細 → https://hibikikan.com/free/exhibition-2023-a

※5/23(火)15:30~

花と愛を歌う、ケルトの調べ 高野陽子 Special Live

https://hibikikan.com/free/2023-spring-concert

残席、僅少です!

※来館予約・イベント予約はこちらから → https://hibikikan.com/reservation/event/ 

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