お知らせ(11.1 更新! NEW!)

去る日曜日、響き館の朗読会シリーズである「ことばと音色で奏でる絵本朗読会 vol.4」が開催されました。例年、新緑の初夏の時期におこなってきたこの朗読会ですが、当日は気温が30℃を超え、さながら真夏の朗読会となりました。朗読は、シリーズ4回目となる、朗読セラピスト・フリーアナウンサーの日向のり子さん。今回は開催中の企画展「いきものたちの絵本」のテーマに沿って、国内外の絵本をご紹介しました。日向さんの朗読は、毎回のことながら、長年の経験に支えられた、端正で、非常に明瞭な声と、緩急、強弱など、程よく抑制された節度ある感情表現に彩られた素晴らしいものでした。今回はそこにモーツァルトやバロックの名曲たちが朗読と美しいハーモニーを奏で、日向さんの朗読もその音楽の波に心地よく乗っているように感じられました。また今回の朗読会で改めて感じたのは、絵本における「絵の力」です。もともと絵本は、通常の小説などと比べ、決して文章や情報量が多いわけではありません。今回の作品も、「生き方」や「家族」といった大きく深いテーマを描きながらも、決して重苦しくならず、素晴らしい絵を通して、やさしく心に語りかけてくるところは、まさに絵本ならではの醍醐味だと思いました。今回も、美しく心の通った朗読を聴かせてくださった日向さん、進行をお手伝いくださった奥村さん、そして、暑い中をご来場いただき、素晴らしい絵本の世界に熱心に耳を傾けてくださった皆様、本当に有難うございました。

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2024.11.24 Sunday