お知らせ(4.5 更新! NEW!)

11月、木々が鮮やかに色づき、古都が一年でも一際美しい季節を迎えました。今回の響き館では、「アンデルセンとヨーロッパの詩情」と題して、アンデルセンの作品を中心に、ヨーロッパの絵本を特集します。一口にヨーロッパと言っても、国や作家ごとの個性は実に多彩で変化に富んでいます。しかし、いずれの作品も、ヨーロッパ独特の長い芸術の伝統や風土を映し出し、まさに芸術の秋にふさわしい、色彩と情感、詩情に溢れたものばかりです。今回のおすすめ絵本「すずの兵隊さん」は、「童話王」と呼ばれたアンデルセンの代表作の一つ。生まれつき足が一本しかない、すずの兵隊の長い旅路を描いた物語は、作者の人生観を色濃く投影した傑作です。イタリアの画家マルチェリーノの絵は、非常にクラシカルで格調高く、この作品の魅力を余すところなく伝えてくれます。どうか、それぞれの絵本を手に取っていただき、ヨーロッパ絵本の詩情をたっぷり味わいながら、秋の一日をお過ごしいただけたらと思います。

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2024.04.25 Thursday