お知らせ(6.8 更新! NEW!)
「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩 vol.2~」、盛況にて終了いたしました。
21日(土)午後、晩秋の紅葉の楽しめる連休初日、今年も「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩 vol.2」が開催されました。出演は昨年に引き続き、朗読家の馬場精子さん。響き館での朗読は、今回で3度目となります。今回は開催中の企画展「読書とアートの秋に、大人絵本」に相応しく、小川未明の「いちょうの葉」に始まり、大人の心に響く絵本作品を取り上げました。つい最近、京都府知事賞も受賞された馬場さんの朗読は、今回もその円熟した語りの力を感じさせる、見事なものでした。もともと放送劇団でデビューされただけあって、ドラマティックな表現には特に定評のあるところですが、ずっしりと心に響くモノローグや、優しく繊細な表現、また切なくも温かい、いかにも絵本らしい物語の運びなど、その声の表現は実に多彩で、聴き手を物語の世界にぐいぐい引き込んでくださいました。また本シリーズのコンセプトである、朗読と音楽とのコラボレーションでも、もともと音楽が大変お好きな馬場さんだけに、その声は、音楽の起伏や表情と、絶妙に溶け合って変化していきました。「ことば」と「絵」と「音楽」、3つの力がそれぞれを引きたて、まるで上質の映画の世界を観ているような・・・・まさに絵本の朗読会ならではの、とても豊かで贅沢なひとときとなりました。公演の後は、いつものように、ロンネフェルトの香り豊かな紅茶を飲みながら、ゆったり絵本を鑑賞できるティータイム。馬場さんと直接お話をしたり、公演で取り上げた作品はもちろん、絵本のページをゆっくりめくりながら、それぞれに余韻を楽しまれました。「文学と絵本散歩」シリーズはまだスタートしたばかりですが、この朗読会ならではの魅力をじっくり育てながら、これからも上質の絵本作品を紹介していきたいと思っています。今回も作品選びのところから公演当日まで、いつもながら真摯に作品に取り組んでくださった馬場さん、進行をお手伝いしてくださった中村さん、それぞれの物語に熱心に耳を傾けてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。
<付記>
今回の公演は、当初予定していた10月31日の公演の振替公演として開催されました。3連休初日というご多忙のところ、ご都合をつけてお集まりくださった皆様はもちろん、今回残念ながらご参加できなくなってしまったた方々に対しましても、改めてお詫びを申し上げますとともに、無事振り替え公演を開催できましたことに、心より感謝申し上げます。