お知らせ(6.15 更新!)

2014-11-16 17:17:00

 響き館における、初めての絵本原画展「わたしは樹だ」が無事終了いたしました。信州の「安曇野絵本館」や「えほんミュージアム清里」で、絵本原画の素晴らしさ、そして大人の心に響く絵本の魅力に初めて気づかされたのが約10年前・・・。以来、多くの素晴らしい原画と接してきましたが、まさか自分がこうして絵本原画を展示し、皆様に見ていただける立場になるとは夢にも思っておりませんでしたので、原画展を無事に終えた今、本当に感慨深いものがあります。約2か月前、とても緊張しながら、届いた原画の箱の梱包を解いた時のワクワク感、そして壁面いっぱいにnakabanさんの素晴らしい原画を飾り終えた時の喜びは、大切な記憶として、この先もずっと忘れられないことと思います。

 原画と共に過ごしたこの2か月間。印刷では分からない、色彩やタッチなどから、一枚一枚の絵に込められた画家の心を感じ取る・・・そんな「原画を見る楽しみ、醍醐味」を改めて実感しました。また朗読と映像・音楽を用いて、新しい形で絵本の魅力をお伝えしたり、10月5日には、原画に囲まれた空間で、馬場精子さんによる「わたしは樹だ」の素晴らしい全文朗読を味わったりと、本当に充実した毎日でした。

 すっかり響き館の空間に溶け込んでくれた原画の数々とお別れした今、とても寂しい気持ちと同時に、これをきっかけに、また響き館の新しい魅力を作り出していけたら・・・という気持ちで一杯です。今回の原画展の開催に当たり、素晴らしい原画を快くお貸しくださったnakabanさん、「屋久杉」の物語を通して「ホリスティック」という大切な概念に触れるきっかけを与えてくださった、作者の松田素子さん、原画展全般の運営やブックフェアの開催にご尽力くださった、アノニマスタジオの下屋敷さん、そして会期中、響き館を訪れて、じっくりと作品をご鑑賞下さったご来場の皆様に、改めてお礼を申し上げたいと思います。本当に有難うございました。

 


2014-10-08 17:18:00

 5日(日)、秋の朗読会として、「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~」が開催されました。出演は、朗読家の馬場精子さん。2011年2月にヴァイオリニストの高橋真珠さんと素晴らしいコラボレーションを楽しませてくださって以来の登場となりました。「文学と絵本散歩」というタイトル通り、馬場さんが得意とする日本の文学作品と絵本を堪能していただきました。新実南吉の心温まる小品から始まって、心に響く短編童話、そしてメインは、原画展を開催中の「わたしは樹だ」(松田素子/文 nakaban/絵)。

 確かな朗読技術と、豊かな声、そして心のこもった語り口。馬場さんの朗読は本当に見事で、私達聴き手の心をぐっと引きつけるものでした。特にバッハの無伴奏チェロ組曲と、nakabanさんの生命溢れる力強い絵とのコラボレーションとなった「わたしは樹だ」の朗読は圧巻でした。樹齢何千年という「屋久杉」が語る物語を、馬場さんは見事に消化して、豊かで力強い朗読で表現されました。屋久島の固い岩ばかりの過酷な環境の中で生きる力強さ、小さな菌やコケたち、他の樹々と支え合いながら生きる生命のつながりと優しさ、そしてラストは、まるで「樹」の心そのものが、馬場さんの朗読を通して直接語りかけてくるように思えるほど、迫真の表現でした。ホリスティック(全体、つながり、バランスなどの意味)をテーマにしたこの絵本は、「樹」の物語であると同時に、何度も読み返しているうちに、私達自身も自分の存在について考え、その不思議さ、に気づかされます。「そうして いつか…、わたしにも たおれる ひが くるだろう。生きて 生きて、そして そのときが きたら、わたしは ゆっくりと たおれよう。」のフレーズに、自分自身の姿を重ねられた聴き手もおられました。

 プロの「朗読家」として、常々、朗読を「声の芸術」としてもっと認知してほしいという強い想いを持っておられる馬場さん。素晴らしい原画に囲まれながら、その作品を生の朗読で聴けるという幸せと、そんな語り手の気概に心揺さぶられる想いの朗読会でした。「ことば」と「語り」の力の素晴らしさを改めて感じさせててくださった馬場さん、台風接近中の不安定な天候の中、遠く会場まで足を運んでくださったご来場の皆様、進行のお手伝いをしてくださった中村さん、本当に有難うございました。


2014-09-13 14:28:00

10月5日(日)、秋の心地よい休日、大人がじっくりと味わえる絵本朗読会を開催します。出演は、約3年半ぶり2度目となる、朗読家の馬場精子さん。以前、ヴァイオリニストの高橋真珠さんと素晴らしいコラボレーションを楽しませてくださって以来の、満を持しての再登場となります。

 今回のメインプログラムは、開催中の絵本「わたしは樹だ」(松田素子/文 nakaban/絵)の原画展にあわせて、その全文を美しい映像と音楽とともに朗読します。樹齢何千年とも言われる、屋久島の「屋久杉」を語り手にした生命の物語。nakabanによる鮮やかで伸びやかなタッチで描かれた原画に囲まれた中での朗読会は、きっと特別な時間になることと思います。また本公演では、タイトルにもありますように、馬場さんが得意とされている日本の近現代の文学作品や、童話、児童文学などを、シンプルな生の声を生かして味わうことも予定しております。公演後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆっくりお楽しみいただけます。絵本の朗読で、ゆったり心温まるひとときをお過ごしいただきますよう、皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。

 

※ご予約の受け付け開始は、9月21日(日)正午~となります。公演の詳細や、出演者プロフィール、ご予約方法は、「イベント」ページをご覧ください。


2014-08-29 16:16:00

朝晩の少し涼しい空気に、かすかに秋の気配を感じるこの頃、響き館では秋の企画展として、待望の初の絵本原画展を開催します。(会期は ~11月10日(月)まで

 

「わたしは樹だ」(松田素子・文 nakaban・絵)は、樹齢何千年とも言われる屋久島の「屋久杉」を語り手に、生命の喜び、つながりを見事に描いた絵本。この作品は、最近、医療や環境など、いろいろな分野で注目されている「ホリスティック」(全体、バランス、つながり、などの意味)をテーマにした初の絵本でもあります。本原画展では、この絵本の中から、nakaban(ナカバン)による、鮮やかな色彩と力強いタッチで描かれた、貴重な原画15点をご覧いただけます。また本作品とあわせた企画展示では、樹々や植物にちなんだ絵本はもちろん、生き物や自然の息吹きと大切さを感じる、国内外の選りすぐりの絵本をご鑑賞いただけます。 

 

関連企画・イベントも盛りだくさんの本原画展にお越しいただき、秋の心地よい空気を感じながら、「自然と生命」の素晴らしさに触れるひとときをお過ごしいただければ幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

<関連企画・イベント>

1)「わたしは樹だ」朗読と映像・音楽によるプロモーションとブックトーク

※プロのナレーション(朗読・福山ひでみ氏)と映像・音楽、そして簡単な解説で作品の魅力を紹介します。

※時間は随時ですが、混雑状況等により実施できない場合もあります。

 

2)「わたしは樹だ」著者サイン入り本(数量限定)を販売します。

 

3)10月5日(日)開催予定の「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~」にて、朗読家・馬場精子氏が、「わたしは樹だ」の全文を素敵な音楽と共に朗読いたします。(詳細、ご予約の開始日、お申込み方法などは、改めてお知らせします。)

 

4)「アノニマ・スタジオ」ブックフェア

出版元の「アノニマ・スタジオ」が手がけるお洒落でセンスの良い絵本はもちろん、特に大人の女性のためのエッセイ本、フォトブックなども、展示・販売いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わたしは樹だ」 nakaban(2014)


2014-08-29 14:29:00

25日(月)午後、「絵本とピアノのコンサート~ことばと音で紡ぐ心の風景~」が開催されました。出演は今回が初公演となった、ピアニストの馬部恵子さん。馬部さんは、読書ポランティアとして、小学校や図書館を中心に、10年以上にわたり、絵本の読み聞かせとピアノ演奏の活動を積み重ねてこられましたが、今回は、響き館で、大人を対象に、今回の企画展のテーマ「願いをかなえる絵本」を、素敵な朗読とピアノの音色で表現してくださいました。中でも、絵本からインスピレーションを得て、自ら作曲したピアノ曲と朗読のコラボレーションはとても洗練されたものでした。曲調が絵本の世界にぴったりなのはもちろん、朗読とピアノのバランスも絶妙で、お話の世界に浸りながら、ピアノの美しい音色を堪能することができました。常々、絵本を「五感を使って楽しんでほしい」という思いを持っておられる馬部さん。当日は、店内にほのかに広がる「さくら」の淡い香りを楽しめるというサプライズもありました!約30分というミニコンサートでしたが、夏の終わりの午後のひととき、爽やかで幸せな気持ちで過ごさせてくださった馬部さん、蒸し暑い中ご来場くださった多くの皆様、本当に有難うございました。