お知らせ(3.12 更新! NEW!)

連日の真夏の猛暑がようやく一息ついて、季節は少しずつ前へ進もうとしています。この秋の始まりの季節、響き館では、31日(土)より、「絵本に見える家族の風景」と題して、家族をテーマにした絵本を特集いたします。元々「大人が子ども達に読んであげる」という性格上、家族をテーマにすることの多い絵本ですが、今回選りすぐられた国内外の作品には、実に多様で、味わいに富んだ家族の風景が描かれています。それは、私達読者が、改めて自分の家族を見つめ直す、よいきっかけとなるかも知れません。

 

今回のおすすめ絵本「マールとおばあちゃん」(ブロンズ新社 館内にて販売中)は、明るく天真爛漫な女の子マールとおばあちゃんとの間の深い心の絆を描いたベルギーの絵本。大好きだったおばあちゃんはある日突然倒れて、言葉を失ってしまいます…。改めて人の可能性を信じさせてくれる、愛情に溢れた物語はもちろん、特筆すべきは、本作で初めて日本に紹介される、K.ヴェルメールの描く絵画の美しさ。エッチングや木版画、コラージュなどの混合技法で描かれた独自のイラストレーションは、まるで美しい絵巻物のよう。紙の質感、手触りにまでこだわった装丁も素敵な、まさに宝物といえる一冊です。(今回、当絵本をお買い上げの方には、ヴェルメールの美しいイラストによるオリジナル・メッセージカードをプレゼントいたします。※先着順、数に限りあり

 

どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の中に見える様々な「家族の風景」に、それぞれの想いを重ねてみては如何でしょうか。

 

※29日(木)30(金)は展示替えのため、休館いたします。

                     

11日(日)午後、夏のコンサート企画として、「ケルトの森のハープリサイタル」を開催しました。当日の京都の最高気温は39度、「京都の夏は暑い」とは言え、まさに今年一番の暑さとなりました。出演は、アイリッシュ音楽のデュオ「生梅」のハープ奏者、梅田千晶さん。響き館では、2度にわたり、「生梅」として出演、イーリアンパイプス&ホイッスル担当の中原直生さんとともに、アイルランド、ケルトの素晴らしい楽曲を楽しませてくれましたが、今回はハープソロのリサイタルということで、また新たな魅力を発揮してくださいました。得意とされているアイリッシュ、スウェディッシュの伝統音楽はもちろん、クラシック~現代、ポピュラー曲、日本の曲まで、その多彩なレパートリーを、興味深い解説とともに楽しませてくださいました。また今回は、ケルトの森にちなんで、森の映像や環境音(鳥のさえずり)とのコラボという、新しい試みも取り入れてみました。それにしても、特にこのアイリッシュハープの音色は、響き館のこの空間によく似合います。途中で説明してくださったのですが、このような無垢材の床や壁、天井の空間では、空間全体が共鳴箱になって、まるで大きな楽器に包まれているように感じるのだそうです。その説明通り、本当にこの猛暑を一時忘れて、心地よい音楽の風に心和まされる・・・そんな素敵な一日となりました。この秋に、スウェーデンへ移住されることになった梅田さんですが、まさにケルト音楽の本場での益々のご活躍が楽しみです。ご多忙の中、このコンサートために熱心に準備をしてくださった梅田さん、そしてまたこの夏一番の猛暑の中、遠く会場まで足を運んでくださり、この温かいひとときを共有してくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。

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2024.03.19 Tuesday