お知らせ(3.12 更新! NEW!)

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只今響き館では、絵本「水の森」の描きおろし新作原画を好評展示中です。屋久島在住の画家、高田裕子さんによる原画は、精緻でみずみずしいタッチで描かれ、透明な美しさに溢れる、まさに必見の作品となっております。

響き館では、この原画展示を記念して、週末の3連休を含む、合計5日間、お得なブックフェアを開催いたします。美しい原画と、新設の「秋を彩る絵本」コーナーなど、芸術の秋にふさわしい作品に囲まれて、ゆったり、豊かなティータイムをお過ごしください。皆様のお越しを、心よりお待ちしております!


<開催期間>10月6日(木)~10日(月・祝)の5日間 

<フェア特典>

期間中、絵本をご購入のお客さま----

すべてのデザート → 30~40%OFFにいたします!

※絵本は館内在庫のあるものに限り、絵本便、取り寄せは除きます。

※リピーター割引き、学割との併用もできます。(通常の「絵本セット」と重複しての割引はございません。)

※デザートは、各日数量限定限定のものもございます。売り切れの際は、どうかご了承願います。

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7月から好評開催を続けてまいりました、夏の企画展・絵本「水の森」特別展の最後を飾る嬉しいお知らせです。この絵本の作者である、屋久島在住の画家・高田裕子さんから、新作原画が届きました!「水の森-はじまり-」と題された作品は、絵本のもとになったラフスケッチから、新たに作品として描きおろしてくださったもの。絵本の前半部分、一滴のしずくから、やがて何千年という命の森へとつながっていく、その神秘的な誕生の場面を、繊細でみずみずしいタッチで描き出した、実に美しい1枚です。

響き館では「水の森」特別展・アンコール&フィナーレと題して、会期を少し延長し、29日(木)より、この美しい原画をじっくり味わえる機会を設けることにしました。葉っぱの1枚1枚、溢れる水の恵み、そしてすべての始まりとなる一滴のしずく---原画でしか味わうことのできない、精緻な筆づかいと、作品にこめられた想いを感じていただければ幸いです。皆様のお越しをお待ちしております!

 

<新作の制作に寄せて 2016.9.21付 高田裕子ブログより>

水のなかから、形が浮かび上がるような感じ、
屋久島の森ではそんな感じがする。
全部が水で出来ていて、
私も70%は水、なのだけれども、
それが視覚化されてるような感じ。
そう思うと全ては繋がっていて、
植物がどんどん育っていく不思議も、
そういうものかな、と思う。
そういう感じ、いいなあ。
私もつながっている。
*** 
※アンコール&フィナーレは、当面10月17日(月)まで開催予定です。
朗読と映像・音楽による特別上映(朗読:福山ひでみ/制作過程ドキュメンタリー含む)も引き続きお楽しみいただけます。
※作者のサインとイラスト入りポストカードプレゼントは、残り僅かとなっております。ご希望の方はお急ぎください。
新作原画は販売もいたします。詳細はお問い合わせください。
※10月下旬~予定の秋の企画展にさきがけ、展示の一部を入れ替え、「秋を彩る絵本」コーナーを新設します。美しい季節の変化を絵本を通して感じることができます。 
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 去る9月24日(土)、朗読家の馬場精子さんをお迎えして、3度目となる「朗読と音楽で綴る~文学と絵本散歩~」が開催されました。台風の影響も含めて、長く秋雨が続いていましたが、当日は久しぶりに穏やかな天候に恵まれました。

 今回も、文学作品から、新美南吉の「去年の木」「でんでんむしのかなしみ」をはじめ、大人を対象に、音楽の演出とともに、じっくりと絵本の朗読を聴かせてくださいました。馬場さんの朗読は、今回も素晴らしい完成度で、聴き手の心を強く揺さぶるものでした。芯のある、心に響く声には、常に「強い意志の力」が感じられ、ドラマティックな場面では、十分すぎるほどの感情の起伏をもたせつつ、決して節度を失わない、まさに「声の表現者」として、私達にしっかり「物語」を伝えてくださいました。馬場さんが日ごろよくおっしゃる事ですが、朗読する者は、「どんなに悲しい場面でも、決して感情的になって、自分が泣いてしまってはいけない」そうです。公演を聴いていて、本当にそのことを納得させられました。また公演のもう一つの醍醐味である、音楽とのコラボレーションも、とても鮮やかでした。言葉と同じく、音楽にも、メロディーやリズムといった、表情の変化がありますが、馬場さんの朗読は、見事にそれを捉えていて、まるで言葉と音が、互いの力を引き出しあっているかのようでした。これは、洋の東西を問わず、様々な楽器とコラボレーションを試みてこられた馬場さんの朗読ならではの魅力だと思います。

 長いキャリアを通して「芸術としての朗読」を追求してこられた、馬場精子さん。その圧倒的な表現力の高さに改めて感銘を受けるとともに、この公演では、そこに素晴らしい「絵」と「音楽」が加わることで、また新たな「芸術」が生まれてくるのを感じました。ご来場のお客様の感想に「まるでいい映画を観ているようでした」という嬉しいお言葉がありました。何よりも人の心をリアルに伝えられる「声」、そして、美しい「絵」と「音楽」、それらが三位一体となることで、絵本は、立派な「総合芸術」になる----そんな想い、夢を、新たに心に刻むことのできる、幸せな一日でした。

 この小さな空間での朗読に、たっぷりのエネルギーを注ぎ込んで準備をしてくださった馬場精子さん、そしてお忙しい中をお越しくださり、作品に真摯に耳を傾けてくださった、ご来場の皆様、そして何よりも素晴らしい作品たちに、心から感謝しております。本当に有難うございました。これからの「文学と絵本散歩」シリーズにも、どうぞご期待ください。

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心地よい初秋の週末、9月24日(土)に、今年も大人がじっくりと味わえる絵本朗読会を開催します。出演は、約1年ぶり4度目となる、朗読家の馬場精子さん。 

 

「文学と絵本散歩」---というタイトルの通り、本公演では、馬場さんが得意とされている文学作品(童話/児童文学)~大人こそ是非味わいたい絵本まで、深まっていく秋の季節にぴったりな作品を、美しい音楽の演出とともに朗読いたします。言葉と音楽のコラボレーションで味わう、温かく、豊かで贅沢なひととき---「芸術としての朗読」を追求してこられた、馬場精子さんならではの、上質な語りを、どうぞご堪能ください。 

 

尚、公演後恒例のティータイムでは、美味しい紅茶を味わいながら、館内の絵本をゆっくりお楽しみいただけます。皆様のご参加を楽しみにお待ちいたしております。

 

只今、先着順にてご予約を受付中です。公演詳細やプロフィール、ご予約方法などは、「イベント」ページをご覧ください。

 

※ご好評につき、13:30~の追加公演も決定しました! こちらの詳細も「イベント」ページをご覧ください。

 

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 去る7月30日(土)、「絵本とJazzの調べ vol.11 ~夏の扉をひらく絵本~」が開催されました。当日は、暑い今年の夏らしく、35℃を越える猛暑でしたが、たくさんの方がご参加くださいました。開館以来、着実に公演を重ね、ついに11回目を迎えた絵本とジャズの調べ。今回も、樋口みづほさんの豊かな朗読とボーカル、西脇敦子さんのセンス溢れるピアノが光る公演となりました。 

 公演の性質上、朗読の間に、ジャズソングを数小節歌われることが多いのですが、今回は、歌そのものを絵本化したプログラムもあって、樋口さんのジャズボーカルを初めてフルコーラスで聴くことができました。歌詞の意味をかみしめながら、豊かに歌い上げるその歌唱に、ボーカリストとしての実力と、曲との真摯な向き合い方に、改めて心打たれるものとなりました。 

 一方、今回も、西脇さんのジャズピアノの即興のセンスは、いつもにも増して、見事な輝きを示しました。特に、プログラムのうちの1冊は、朗読と即興ピアノのみで表現されたのですが、絵本の絵や言葉を的確にとらえて、瞬時に音で表現できるのは、やはり絵本が大好きな彼女ならではの魅力だと、改めて感じました。

 絵本の朗読に、ジャズという大人の音楽の魅力が加わって・・・まさに大人が絵本を味わう醍醐味を感じさせてくれるこのシリーズ。これからも、回を重ねるごとに、ますます円熟味を加えながら、大切にしていきたいと思っています。今回も、プログラム作りから、大変な時間と労力をかけて準備してくださった、樋口さん、西脇さん、暑い中お越しくださり、熱心に耳を傾けてくださった、ご来場の皆様、本当に有難うございました。

Today's Schedule
2024.03.28 Thursday