お知らせ(3.12 更新! NEW!)

京都は既に本格的に梅雨入りし、真夏の日差しも、もうすぐそこです。陽光降り注ぐ夏の季節、響き館では、「願いをかなえる絵本」と題し、企画展を開催いたします。「絵本には未来への希望のメッセージが込められている」としばしば言われます。今回選りすぐられた絵本は、物語の登場人物はもちろん、絵本の作者が心に抱いている「願い」や「希望」がしっかりと詰まっている、そんな心に響く作品ばかりです。

企画展おすすめの一冊「岸辺のふたり」は、2001年度アカデミー賞・短編アニメーション部門受賞作を、監督が自ら絵本化したもの。幼い頃に父親と永遠の別れをすることになった少女が、やがて一人の女性として成長していく物語です。全編セピア色の繊細で美しい絵と共に、シンプルな言葉でしっとりと物語が綴られ、ラストには温かなサプライズが待っています。原作のアニメーション映画は、わずか8分間の映像と音楽の中に、ひとりの女性の一生が珠玉のように散りばめられ、公開当時「8分間の奇跡」と絶賛されました。

生命の力みなぎる夏の季節、どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の世界に込められた「願い」と「希望」に思いを馳せながら、心温まるひとときを過ごしてみては如何でしょうか。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

※日ごろ当館でご好評をいただいているロンネフェルト紅茶に、今年の夏も美味しいアイスティー(各日数量限定)が登場します!爽やかな飲み口と香りのリラクゼーションを、是非ご賞味ください。

6月1日(日)午後、シリーズ5回目となる、「ことばと音色で奏でる絵本朗読会」が開催されました。約1年ぶりの開催となった今回ですが、初夏のさわやかな休日をイメージしていたところ、当日の京都の最高気温は、何と36℃。さながら真夏の朗読会となりました。タイトルの通り、美しい朗読と音楽のコラボレーションを軸に、絵本の奥深さを味わってきた本シリーズですが、今回は初めての試みとして、最初に、日向のり子さんの朗読を「生」で味わうひとときを設けました。選んだ作品は、一篇の童話。絵も音楽もなく、シンプルに肉声による朗読のみで味わう世界は、とても新鮮でした。美しく心地よい声に耳を傾けながら、すんなりと物語の世界に入っていくことができ、聴き手が想像を膨らませて楽しむ・・・そんな豊かな時間でした。後に続いた絵本の朗読は、まさに言葉と音楽と絵の贅沢なコラボレーション。まるで絵巻物のように美しい絵本から、シンプルで心にしみるような絵本まで、「大人が絵本を読む」醍醐味を心から感じる時間となりました。公演後のティータイムでは、香りのよい、ロンネフェルトのフルーツハーブアイスティーを味わいながら、館内の絵本を思い思いに楽しんでいただきました。シリーズ第一回から、この朗読会をとても実りのあるものに導いてくださった、日向のり子さん、スタッフの奥村さん、そしていつも熱心に絵本の世界に耳を傾けてくださるご来場の皆さん、本当にありがとうございました。

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2024.03.19 Tuesday