お知らせ(3.12 更新! NEW!)

4月20日(日)、暖かな早春の休日に、ハープと唄による物語コンサートを開催することになりました。出演は、ライアーや三線の弾き語りなどでケルトや沖縄の物語を歌い継ぐ、高野陽子さんと、繊細で美しい音色の演奏で魅了する、女性ハープデュオ、Harpers Cafe 。響き館初登場となる、魅力的なトリオの共演にご期待ください。

 

♪美しくあたたかなハープの調べと唄声で綴る、ものがたりの世界へようこそ。小さいころに読んだお話の世界。あれ?こんなお話だった?とか、ちょっと残酷な姉妹の物語、変わったケルトの神様の物語など、ハープにまつわるお話を音楽と共にお届けいたします。公演後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

 

※ご予約は、4月6日(日)正午~、当HPの「お問い合わせ」フォームから先着順にて受け付けます。詳細は、「イベント」ページをご覧ください。

 

今月発行の、玄光社MOOK「絵本とであえる楽しい散歩」の中の「お茶を飲みながら絵本を楽しめる関西のお店」で、響き館を繰り上げてくださいました。この本では、東京、鎌倉、関西の絵本にちなんだスポットが76件紹介されています。書店、絵本カフェ、ギャラリー、絵本美術館など、とてもバラエティーに富んだ切り口で、また「大人の女性におすすめの絵本」などのコラムも充実していて、「大人が絵本を楽しむ」きっかけとして、とても魅力的なガイドブックに仕上がっています。情報は関西限定ではありませんが、「絵本美術館のある旅」(白泉社刊)と同様、「絵本」をテーマにした小旅行のお供にもぴったりです。

既にご覧になった方もおられると思いますが、只今、「手から手へ展」が京都国際マンガミュージアムにて開催中です。サブタイトルにありますように、この展覧会は日本の絵本作家が中心となり、「3.11後の世界から私たちの未来を考える」というテーマで、世界の仲間たちに呼びかけ、作品を募った展覧会です。イタリア・ボローニャを皮切りに、ヨーロッパを巡回、今回の展覧会では、7カ国110人の作家たちの素晴らしい作品が集結し、とても見ごたえのあるものとなっています。会期は5月18日(日)まで。「絵本の力」を通して、震災後の世界の未来に思いをはせる、またとない機会かと思います。

 

※京都国際マンガミュージアムのある地下鉄烏丸線「御池」駅から、当館のある「国際会館」駅までは、わずか15分です。この機会に、市内はもちろん、ご遠方からの絵本ツアーもおすすめです。

 

京都国際マンガミュージアム ホームページ http://kyotomm.jp

「手から手へ展」公式サイト http://handtohand311.org

ニュースでご存知の通り、詩人のまど・みちおさんが、2月28日、104歳で亡くなられました。まさに大往生とは言え、100歳を超えてからも精力的に創作を続けられていたので、やはり悲しく残念でなりません。まどさんの詩には、決して難しい言葉や表現は出てきません。清らかで瑞々しい言葉が、まっすぐに心の中に素直に届く、そんな詩の世界。やさしい言葉の中に、私たちが日頃見過ごしてしまうような、驚きと発見が散りばめられています。同じ詩人の谷川俊太郎さんは、「まどさんは、小さなものを見つめる顕微鏡のような目と、大きな宇宙のようなものを見つめる天体望遠鏡のような目の両方を持っている」という趣旨のことをおっしゃっていました。実際、まどさんの詩には、小さな生き物に焦点を当てたものもたくさんあります。それらを読むと、まどさんが、どんな小さな存在に対しても、たっぷり大きな愛情を注いでおられたのが、よく分かります。

 

以前、まどさんの創作を追ったドキュメンタリーがNHKで放送されていました。氏は、その中でご自身のことを「不思議がり」とおっしゃっていました。世界のどんな小さなことにでも、驚き、発見がある-。入院中、病院の周りを車椅子で散歩されていた時、池の水面に広がってく波紋を、本当に不思議そうにいつまでも見つめられていた、その真っ直ぐな眼差しが、今も脳裏に焼きついています。

 

100歳を超えた大詩人は、とっても素朴で飾り気のない、どこにでもいる、人の良さそうな「おじいちゃん」という印象でした。そんなまどさんの、数多くの詩集の中から、響き館おすすめの一冊は、版画家の南塚直子さんが素晴らしい絵をつけた「ことり」(小峰書店)。100歳記念として出版され、「りんご」「いきもののくに」など、まどさんの詩の魅力がたっぷり詰まったこの詩集絵本を読み返しながら、心からご冥福をお祈りしたいと思います。(この絵本はもちろん、まどさんの詩を、自然の風景を眺めながら、屋外で読んでみるのもおすすめです。まどさんが愛情をこめて見つめた風景に、きっと出会えるに違いありません。)

 

※文中にあるドキュメンタリーの再放送が決定しました!

NHKスペシャル「ふしぎがり~まど・みちお 百歳の詩~」

7日(金)[6日(木)深夜]午前 0:30~1:30 NHK総合・大阪

2/22発売のSAVVY 4月号の「関西の本屋&ブックカフェ」特集および、単行本「京都・大阪・神戸 BOOKカフェ案内-すてきなCafeで本に出会う-」(メイツ出版 ¥1680)で、響き館が紹介されています。ブックカフェの特集やガイド本はこれまでにも何点かありましたが、京阪神エリアに絞って、これだけの充実した情報量のものはこれまでなかったかもしれません。かなりのブックカフェ通の方でも、新たなお気に入りスポットにめぐりあえるかもしれません。

近年、カフェの個性が重要視される中で、都会ではブックカフェというのはあまり珍しいものではなくなってきました。しかし、そのスタイルは実に様々、特に本のセレクトなどは、本当にその店らしさや個性が表れているのではないかと思います。響き館は、毎回企画展という形で、テーマに沿って、大人の読者のために、絵本のセレクトをしています。ブックカフェというジャンルではあっても、響き館の主役はやはり絵本。美術館のような静かな空気の中で、物語と絵をゆっくりご堪能いただき、お気に入りの絵本との出会いをお手伝いできれば、これほどうれしいことはありません。

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