お知らせ(4.5 更新! NEW!)

京都のグルメ、ファッション、カルチャーなどを満載した、フリーのタウン情報誌 go baaan(ゴ・バーン)116号に掲載していただきました。今回の巻頭特集は「ストーリーを歩く」。「小説を歩く」、「映画、能の世界を歩く」、「本が読めるカフェ」、「町の古本屋さん」、「こだわり文房具」など、物語に思いを馳せて歩く、京の街の魅力がぎっしり詰まった特集となっています。桜も満開となり、まもなく訪れる新緑の季節。これからの京都は、まさに観光シーズンに入ってゆきます。美しい自然はもちろん、この特集を片手に、本やアートなど、文化の薫る京都の街を散策してみてはいかがでしょうか。

 

情報誌 go baaan(ゴバーン)のホームページ: http://www.go-baaan.com/index.php

※ゴバーンは、市内各所にて、無料配布されています。

3月31日(日)、桜のコンサート「ライアー演奏と古都の桜を語るひととき~京都 桜の縁し」が開催されました。当日は曇り空ではありましたが、京都の桜は、まさにこれから満開という絶好のタイミングで、美しい音楽と、古都の桜についてのお話を味わえる、貴重なひとときとなりました。出演は、響き館では2年ぶり2度目の来演となる、ライアー奏者で、詩人、小説家の浅山泰美さん。今回も、日本やアイルランドの民謡から、即興的なオリジナル曲まで、ライアーの繊細で、深く優しい音色をたっぷり聴かせてくださいました。今回弾かれたアルトライアーは、この美しい楽器の生みの親でもあるゲルトナーの晩年の作という貴重なもの。ピアノやヴァイオリンといった楽器とは異なり、傍で優しく語りかけてくれるようなこの楽器の音の奥深さを、一段と感じることができました。また今回は、京都生まれ、京都育ちの浅山さんが、長年撮りためてきたモノクロ写真による、古都の昔の風景も大きな見どころでした。エッセイ集、「京都 桜の縁し」「京都 銀月アパートの桜」でも紹介されているとっておきのエピソードとともに、もう今では見ることのできなくなってしまった建物や風景なども見ることができ、本当に貴重な時間となりました。参加者の中には、紹介された写真の風景を実際にご存知で、本当に懐かしい風景との再会だった方もおられたようです。今回、美しい演奏とともにこうした貴重な時間をつくってくださった浅山泰美さん、また温かい雰囲気で、この静かなひとときに熱心に耳を傾けてくださった皆様、本当に有難うございました。まだしばらくは、桜の見ごろが続きそうな京都。またひとつ散策の楽しみが増えそうです。

明日23日より、京都シネマ(四条烏丸)にて、ドキュメンタリー映画「100万回生きたねこ」がいよいよ公開されます。1977年の出版以来、35年にわたって多くの人々に読み継がれてきた名作絵本。読み返すたびに新たな発見があり、また読む人の年齢や立場によっても、様々な感じ方のできる作品。「生と死」という深いテーマに向き合ったこの絵本は、まさに「大人向き絵本」の先駆者だったのかもしれません。作者の佐野洋子さんは、2010年11月、惜しまれつつもガンでこの世を去りました。今回の映画は、余命僅かと宣告されていた佐野さんの生前の肉声(佐野さんは音声のみの出演を希望されました)と、この1冊の絵本でつながった、それぞれの読者の人生を深く見つめた、上質のドキュメンタリーとなっています。映画を通して、大人になった今、改めて「絵本」というものを見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

京都シネマ(四条)と響き館(国際会館)は、地下鉄でわずか15分です。この機会に、映画とあわせて、当館をお楽しみいただければ幸いです。ご遠方から京都へお越しの方は、「おでかけ京都キャンペーン」もどうぞご覧ください。

映画「100万回生きたねこ」公式ホームページ   http://www.100neko.jp/

「京都シネマ」ホームページ(上映時間等、ご確認ください)  http://www.kyotocinema.jp/

 

3月31日(日)、響き館では、満開の桜の時期にぴったりなコンサートを開催することになりました。出演は、ライアー奏者で、詩人、小説家の浅山泰美さん。ライアーは、ギリシャ神話の竪琴をルーツに、ドイツで生まれた美しい楽器。今回はその深く優しい音色とともに、著書「京都・桜の縁し」「京都 銀月アパートの桜」から、浅山さん自身が長年撮りためてきた貴重なモノクロ写真を通して、古都の桜と、街の風景の今昔を語ります。ライアーの心地よい調べに耳を傾けながら、今まで知らなかった京都に出会えます。また、公演終了後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

 

只今、先着順にて、ご予約を受付中です。公演詳細とご予約方法は、メニューの「イベント」をご覧ください。

厳しい寒さが続く中、次第に春の訪れも近づいてくる季節。響き館では、14日(木)より晩冬~早春の企画展「絵本がつづる詩とことば」を開催し、詩集絵本を中心に、シンプルな「ことば」の響きの魅力を伝えてくれる絵本を特集します。もともと絵本の魅力は、美しい絵と短い言葉で、人の心、メッセージや世界観を、シンプルに表現できること。今回は特に「詩集絵本」というジャンルにスポットを当て、絵画とことばの見事なコラボレーションを味わっていただけます。

今回のおすすめ絵本「ことり」(小峰書店 2009  館内にて販売中)は、100歳を超えてなお、現役の詩人として活躍されている、まど・みちおさんの、100歳を記念して刊行された詩集絵本。常に小さな生命(いのち)を見つめ、そこに敬愛の情を惜しみなく注ぐ氏の、珠玉の11篇の詩が収められています。絵本画家、南塚直子さんとの共作はシリーズ4冊目となりますが、まどさんのきらめくように瑞々しい感性のことばの世界を、素朴で色彩豊かな絵で、見事に表現した傑作です。

どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、温かい感性の溢れる言葉と、美しい絵画のコラボレーションを楽しみながら、この晩冬~早春のひとときをお過ごしください。

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2024.05.17 Friday