お知らせ(4.5 更新! NEW!)

20日(日)、春のコンサート「ハープと唄で綴る物語」が開催されました。出演は、響き館初公演となる、高野陽子さん(唄&バウロン)と、アイリッシュハープデュオのHarper's Cafe(おのだかずこ&kumi)さん。伸びやかで美しい歌声と、優しく温かなハープの音色を堪能させてくださいました。オープニングは "She Moved Through the Fair"。その少し哀愁のある、繊細な唄い出しから、ケルトの音楽の世界へとすっと引き込まれていくようでした。今回のコンサートのコンセプトは、タイトルの通り、唄とハープで、ケルトの物語や神話の世界へ案内するというもの。「ジャックと豆まき」から、「ふたりの姉妹」、また「ダクダのハープの話」など、ハープが登場する物語を、唄あり、ハープあり、そしてお話と朗読もあり、という盛りだくさんの形で楽しめました。3名とも初めて挑戦されたという朗読も、かなりの練習を重ねられたとのことで、とても感情豊かで美しいものでしたし、大小2台のハープで奏でるハープの豊かな響き、またアイルランドの打楽器バウロンの心地よい低音のリズムもとてもよいアクセントになっていました。コンサートの最後は、スコットランド民謡の "The Water is Wide"(悲しみの水辺)。この曲、現在放送中のNHKの朝ドラでもとても印象深く流れていた歌で、高野さんの美しい声にまさにぴつたりでした。プログラムを通して感じたのは、ケルトの音楽も物語の世界も、日本人にとってとてもなじみやすく、どこか懐かしい香りがするということです。よく工夫されたステージは、そんなケルト文化の世界を、より身近に感じさせてくれたのではないでしょうか。今回の公演に向けて、プログラムの企画段階からとても丁寧に取り組んで、ケルトの世界を見事に表現してくださった高野陽子さんと Harper's Cafe のお二人、そしてこの音楽と物語の世界に熱心に耳を傾けてくださったご来場の皆様、本当に有難うございました。

ようやく厳しい冬も終わり、京都は桜も満開の季節を迎えました。この、穏やかな春の季節、響き館では、「気持ちを伝える絵本」と題した企画展を開催いたします。今回選りすぐられた絵本は、物語の中の登場人物どうしの間はもちろん、絵本の作者から読み手に対するメッセージまで、心から伝えたい「想い」の溢れる、心に響く作品ばかりです。

 

企画展おすすめの一冊「ひとりひとりのやさしさ」は、アメリカの絵本作家、J・ウッドソンとM.B.ルイスの実力派コンビが贈る注目作。ある日学校に転校してきたマヤに、心を開くことができない、主人公の女の子クローイは…。少し重いテーマを扱った作品ですが、少女たちの繊細な心情を丁寧に描いた物語と、登場人物の気持ちを映し出すような、まさに正統派と言えるルイスの絵画は秀逸です。特に、深い余韻が胸に染みるエンディングには、絵本のもつ「物語の力」の大きさに心を震わされずにはおられません。

 

 暖かな春の季節、どうか、それぞれの作品を手に取っていただき、絵本の世界に描かれた「心の対話」に耳を傾けながら、豊かなひとときを過ごしてみては如何でしょうか。

4月20日(日)、暖かな早春の休日に、ハープと唄による物語コンサートを開催することになりました。出演は、ライアーや三線の弾き語りなどでケルトや沖縄の物語を歌い継ぐ、高野陽子さんと、繊細で美しい音色の演奏で魅了する、女性ハープデュオ、Harpers Cafe 。響き館初登場となる、魅力的なトリオの共演にご期待ください。

 

♪美しくあたたかなハープの調べと唄声で綴る、ものがたりの世界へようこそ。小さいころに読んだお話の世界。あれ?こんなお話だった?とか、ちょっと残酷な姉妹の物語、変わったケルトの神様の物語など、ハープにまつわるお話を音楽と共にお届けいたします。公演後恒例のティータイムでは、館内の絵本をゆったりお楽しみいただけます。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

 

※ご予約は、4月6日(日)正午~、当HPの「お問い合わせ」フォームから先着順にて受け付けます。詳細は、「イベント」ページをご覧ください。

 

今月発行の、玄光社MOOK「絵本とであえる楽しい散歩」の中の「お茶を飲みながら絵本を楽しめる関西のお店」で、響き館を繰り上げてくださいました。この本では、東京、鎌倉、関西の絵本にちなんだスポットが76件紹介されています。書店、絵本カフェ、ギャラリー、絵本美術館など、とてもバラエティーに富んだ切り口で、また「大人の女性におすすめの絵本」などのコラムも充実していて、「大人が絵本を楽しむ」きっかけとして、とても魅力的なガイドブックに仕上がっています。情報は関西限定ではありませんが、「絵本美術館のある旅」(白泉社刊)と同様、「絵本」をテーマにした小旅行のお供にもぴったりです。

既にご覧になった方もおられると思いますが、只今、「手から手へ展」が京都国際マンガミュージアムにて開催中です。サブタイトルにありますように、この展覧会は日本の絵本作家が中心となり、「3.11後の世界から私たちの未来を考える」というテーマで、世界の仲間たちに呼びかけ、作品を募った展覧会です。イタリア・ボローニャを皮切りに、ヨーロッパを巡回、今回の展覧会では、7カ国110人の作家たちの素晴らしい作品が集結し、とても見ごたえのあるものとなっています。会期は5月18日(日)まで。「絵本の力」を通して、震災後の世界の未来に思いをはせる、またとない機会かと思います。

 

※京都国際マンガミュージアムのある地下鉄烏丸線「御池」駅から、当館のある「国際会館」駅までは、わずか15分です。この機会に、市内はもちろん、ご遠方からの絵本ツアーもおすすめです。

 

京都国際マンガミュージアム ホームページ http://kyotomm.jp

「手から手へ展」公式サイト http://handtohand311.org

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