開催中の企画展(2024 秋の特別開館)
2024 秋の特別開館(事前予約制)
特別パネル展と朗読映像で味わう、大人の絵本時間
皆様、お待たせいたしました!2024年、秋の特別開館のお知らせです!
紅葉深まる秋。最も美しい季節を迎える京都で、とっておきの大人の絵本時間を過ごしてみませんか。
今回は、3つの特別パネル展と、朗読と音楽で味わう映像上映を中心とした企画展示。思い出に心を巡らし、愛するものを想い、美しいものに触れて日々の暮らしを見つめなおす、そんな時間になればうれしいです。
会期は11月16日(土)~12月9日(月)。来館予約制となります。秋の京都で、皆様とお会いできるのを楽しみにしています!
【開催概要】
会期:11月16日(土)~12月9日(月)
休館日:火曜・水曜
開館時間:13時~18時
※映像上映は、各日15時頃~ を予定。上映時間に合わせて、2時間枠でご予約いただく形になります。
入館料:700円(1ドリンクつき ※美味しいスイーツも追加でご用意)
※お子様連れでのご来館や、館内でのご歓談は、ご遠慮願っております。
【事前予約制につきまして】
感染症対策のため、また映像上映を含め、じっくりご鑑賞いただけるよう、事前予約制となります。下記、専用の予約ページから、詳細を確認の上、ご予約をお願いいたします。
ご予約はお早めに、遅くとも前日までにお願いします。
ご予約は、大人2名様まででお願いいたします。
http://hibikikan.com/reservation/event
【企画展の内容】
1)3つの特別パネル展
①M.B.ゴフスタイン 貴重な写真とセルフポートレートで辿る 生涯と仕事
2017年12月20日、惜しまれつつ世を去った、アメリカの絵本作家、M. B. ゴフスタイン(1940-2017)。その日は彼女の77歳の誕生日でした。多くがシンプルな絵と文体で綴られた彼女の絵本は、どれも味わい深いものばかりで、人生の一コマ一コマの輝き、仕事をする人々の尊さを見事に映し出しました。本展では、写真やセルフポートレイトなど、貴重な資料パネルで、その生涯と仕事を振り返ります。追悼出版された「おばあちゃんのはこぶね」では、90年前、幼い頃に父が作ってくれたノアの方舟を通して、おばあちゃんの人生が温かく描き出されます。作者自身の人となりや生涯とも重なるようなこの絵本は、人生の一コマ一コマの輝きを映し出し、まさに年を重ねた大人が、自分のためにずっと大切にしたい一冊です。
②「猫のミーラ」(井上奈奈/絵と文 よはく舎)絵本パネル展
15歳の少女フリーダと愛猫ミーラの出会いと、一緒に過ごしたかけがえのない日々の物語。「きょう、フリーダは眉毛をそりました。」冒頭の印象的で謎めいた一文から、この絵本は、何と現在から過去へと時を遡っていきます。井上奈奈さんの描く美しいイラスト、こだわりぬいた紙の質感と、文字を含めた印刷・装丁の美しさを噛みしめながら最後まで読み進めていくと、初めて冒頭の一文の意味が分かり、思わず胸が熱くなります。斬新な時間構成と「本」としての美しさに、改めて絵本の魅力を再認識。メキシコの画家、フリーダ・カーロへのオマージュとしての側面も。
③「橋の上で」(湯本香樹実/文 酒井駒子/絵 河出書房新社)絵本パネル展
あの「くまとやまねこ」以来、実に14年ぶりとなるお二人の新作。いわゆる「続編」ではありませんが、そこにあるのは、いのちを深く見つめる確かな物語。モノクロームの世界と色のある世界。色彩の対比によって、登場人物の心の奥深くに寄り添うように表現される心象風景・・まさに絵本の醍醐味を感じずにはいられません。美しいパネルを通して、この作品の描く世界、メッセージを感じとっていただければ幸いです。
2)朗読家・馬場精子さんによる朗読と音楽で味わう、絵本のスクリーン上映(各日15時~) 「猫のミーラ」「おばあちゃんのはこぶね(+ゴフスタイン 最後のことば)」
キャリア30年以上の朗読家、馬場精子さんによる円熟の語りと音楽で、大型スクリーンいっぱいに映し出される絵本の世界。声に出すことで、より豊かに広がる、絵本の世界をご堪能ください。上映後のブックトークでは、2つの作品を通して、今回の展示に流れるテーマ、メッセージについて、少しお話しできればと思います。
3)秋のブックフェアとカフェタイム
秋の特別開館に向けて、時間をかけてじっくり選書いたしました。大人にこそ贈りたい、感性豊かな言葉と、美しさを極めた絵。香り高いロンネフェルト紅茶や、こだわりのスイーツを味わいながら、じっくりご鑑賞いただき、是非お気に入りの一冊に出会ってください。(好評のクリスマスティーも、一足早く、登場予定です!)