開催中の企画展

※終了しました。たくさんのご来館、有難うございました!

 

2022  秋の特別開館(ご予約優先制)

                            

「海のアトリエ」絵本原画&パネル展

 

 

皆様、お待たせいたしました! 長期休館中ではありますが、この度、期間限定の秋の特別開館として、「海のアトリエ」絵本原画&パネル展を開催することになりました。

 

**「海のアトリエ」(堀川理万子/作 偕成社 2021)**

 学校に行けなくなってしまった女の子が、夏休みの1週間だけ、母親の友人である「絵描きさん」と一緒に、海辺のアトリエで過ごすことになります。人生の中で、忘れられないような「だいじなひと」との出会い、宝物のような時間の中で、少しずつ心が解放されていく様子が、丁寧に描かれています。

 

 昨年出版され、たいへん評判になった絵本。特に、絵本として初めて「文学賞」(第31回 Bunkamura ドゥマゴ文学賞)を受賞したことでも話題になりました(更に、2022年には「第53回 講談社絵本賞」、「第71回 小学館児童出版文化賞」も受賞)。作者の堀川理万子さんは、画家として本格的に活躍されている方で、美しく情感豊かに丁寧に描きこまれた絵は、本当に素晴らしく、言葉以上に絵がストーリーを雄弁に物語ります。まるで上質な短編映画を観ているような・・そんな絵本です。

 

 本展では、温かで美しい絵本原画とパネルで、この絵本の魅力をお伝えします。特に、貴重な原画(4点)の展示は、東京以外(関西)では初めてとなります!また、限定サイン本の販売、ご好評いただいている、プロの朗読と音楽によるオリジナルプロモーション映像(朗読/馬場精子さん)の上映も予定しています。深まる秋に、さまざま想いを巡らせる季節、選書にもより一層力を注いで、皆様をお迎えできればと思っています。ご来館を楽しみにお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【開催概要】

 

会期:10月7日(金)~11月14日(月)

 

休館日:火曜・水曜

 

開館時間:13時~18時(入館・ラストオーダー:17時まで) 

※映像上映は、各日14時~、16時~ を予定。それぞれの上映時間に合わせて、ご予約いただく形になります。

 

入館料:700円(1ドリンクつき ※美味しいスイーツも追加でご用意)

 

小さなお子様や、ご歓談のための利用は、ご遠慮願っております。

 

【ご予約優先制につきまして】

新型コロナウィルスの感染防止のため、引き続き、ご予約優先制となります。下記、専用の予約ページから、詳細を確認の上、ご予約をお願いいたします。 

ご予約はお早めに、遅くとも前日までにお願いします。(「海のアトリエ」サイン本の予約(取り置き)も可。おひとり様一冊まで。)

 http://hibikikan.com/reservation/event (来館予約はコチラから) 

 

※感染状況を含め、情勢に大きな変化があった場合は、開催の中止や見直しの可能性もございます。どうぞご了承の上、お早めにご来館いただければ幸いです。

 

【関連企画・イベント】

 

1)「海のアトリエ」のサイン本を販売(数量限定、先着順)

作者、堀川万里子さんのサイン本を、限定販売いたします。数に限りがありますので、お早めにお求めください。ご来館予定の方に限り、ご予約、取り置きも可能です(おひとり1冊まで)。来館予約の際に、お知らせ願います。(今のところ、通販予定はございません。)

 

2)朗読と音楽による、プロモーション映像を上映 (各日 14時 ~ と 16時~ の2回)

朗読家、馬場精子さんによる語りと音楽、大型スクリーン映像で、絵本「海のアトリエ」の世界を味わっていただけます。声に出すことで、より豊かに広がる、絵本の世界。まるで上質な映画を観ているよう・・とも評される、本作の醍醐味をご堪能いただけます。

 

 

<作家プロフィール> 

 

堀川理万子(ほりかわ りまこ)

1965年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。画家として絵画作品による個展を定期的に開きながら、絵本作家、イラストレーターとして作品を発表している。おもな絵本に、『権大納言とおどるきのこ』、『くだものと木の実いっぱい絵本』、『おひなさまの平安生活えほん』、『けしごむぽん いぬがわん』、『びっくり まつぼっくり』(多田多恵子)、『氷河鼠の毛皮』(宮沢賢治)などがある。

 

【作者より】

子どものころ、近所に住んでいた女性の画家の先生に絵を習っていました。天井の高い、静かなアトリエに一人で暮らしていたその人は、わたしにとってはじめての、子どもを〝子どもあつかいしない〟おとなでした。ちょうど、この絵本に出てくる〝絵描きさん〟みたいな人だったのです。わたしは、おとなになって画家になりました。でも、もし、そうならなかったとしても、やはり、わたしには影響の大きい人だったと思うのです。

 

海のアトリエ・表紙.jpg

「海のアトリエ」(堀川理万子/作 偕成社 2021)  1540円(税込)